かつて北海道の大地を駆け巡っていた、今は廃線となった国鉄ローカル線のありし日の姿。
線名:松前線(まつまえ・せん)
区間:木古内(きこない)-松前(まつまえ) 50.8Km
全駅:木古内-森越-渡島知内-重内-湯ノ里-千軒-渡島福島-白符-渡島吉岡-渡島大沢-及部-松前
開業:1937年10月12日 木古内~渡島知内
全通:1953年11月08日
廃止:1988年02月01日
訪問:1979年05月03日
函館のひとつ北、函館本線五稜郭(ごりょうかく)駅から分岐した江差線(えさしせん)が木古内駅でさらに分岐した支線だった。
青函トンネル工事は、当初は渡島福島から地上に出る予定だったのが、新幹線も通すことになり、よりゆるやかな傾斜が求められたため、結局松前線を廃止し、海峡線として木古内に接続し、木古内から江差線を利用して函館方面に抜けるルートになった。
松前は松前藩のお膝元であり、北海道唯一の城があったことで有名である。5月には遅いサクラが咲き、北に暮らす人々を楽しませてくれる。
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江差線との分岐駅であり、現在は北海道新幹線の駅として健在である。またJR海峡線・道南いさりび鉄道の駅でもある。
松前線のレールは江差線と並行して南に伸び、川を渡ってからまもなく江差線は西へと分かれる。
この写真は左下での分岐がわかるように大きい縮尺にしています。
海岸沿いを走る国道228号線からひとつ奥まったところに駅がある。
知内町は演歌歌手:北島三郎の出身地として知られている。当時の駅は市街地のはずれにあったが、海峡線知内駅はさらに内陸部にあり、湯ノ里知内信号場になった。
田園地帯にあり、駅周辺と道道周辺に民家が点在している。
写真上の小高い丘は重内神社で展望台がある。駅は写真左下の白い広場の下にある。重内は駅より東側(写真の右側)のほうが民家が多い。
名前のとおり知内温泉がある。
重内駅との間に現在、海峡線が通っている。
かつては権盤坂(ごばんざか)駅と呼ばれた。山岳地帯にある。
町の西はずれに駅があった。
トンネルを抜けたところにある駅で、写真は2両編成のディーゼル車がちょうど停まっている。階段であがる高架の駅だった。
町の西はずれに駅があった。位置がわかるように写真の縮尺を大きくしている。
海沿いの小高い丘陵地にある駅。視界が開け、海が大きく見えただろう。
海沿いにある駅。写真右側の道路がレールに寄っている部分である。
北海道唯一の城である松前城のある町。駅は写真左下に、城は写真の右上にある。レールは駅西側で途絶えている。