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羽幌線は北海道北部の西海岸を、留萠から幌延にかけて走る、141km以上におよぶ長大路線だった。沿線には天売・焼尻島のある羽幌町や、かつての鰊番屋のある小平町、このほかにも、苫前町、初山別村、遠別町、天塩町と、観光名所やいくつもの町村を抱え、相応ににぎわっていた。筆者が乗車したのは1回だけだったが、それなりの乗車率であった。こういう線区まで廃線になってしまった。
なにが悲しいかと言って、北海道北部の海岸線を鉄道路線で描けなくなってしまったことだ。地元でなく遠く離れている者にとっては、地図の輪郭が失われたのが妙に寂しく感じた。並行している国道をクルマで走れば、立派な高架橋がそのままに残っていたのだが、それも撤去されたらしい。時は21世紀なのだ。
筆者はただ一度だけ、幌延から留萠に抜けた。「北川口」という、自分の名前が盛り込まれている駅名票1枚だけ撮影していた。
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