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線名:士幌線(しほろ・せん)
区間:帯広(おびひろ)−十勝三股(とかちみつまた) 78.3Km
全駅:帯広−木野−音更−駒場−武儀−中士幌−(新士幌)−士幌−北平和−上士幌−萩ヶ岡−清水谷−黒石平(下りのみ停車)−(電力所前……上り電車のみ黒石平に代わって停車)−糠平−幌加−十勝三股
( )の駅は、仮乗降場。
開業:1925年12月10日 帯広−士幌
全通:1939年11月18日
廃止:1987年03月23日
(先駆けて、糠平−十勝三股間は1978年12月25日代行バス化)
訪問:1981年05月05日
士幌線は国鉄廃線の象徴のような路線であった。それは、先端部分の糠平(ぬかびら)−十勝三股(とかちみつまた)間が、全線廃止に先駆けること5年前にバス代行化されたのである。線路には「当分の間列車は来ません」の立て札があったが、永久に来ることはなかった。おそらく、ローカル線を廃止してバス化したらどうなるか、実験台にしていたのだろう。
鉄道マニアから見た士幌線の「魅力」はまだあった。黒石平(くろいしだいら)駅は下りしか停車せず、代わりに上り列車は電力所前(でんりょくしょまえ)仮乗降場に停まるのである。住宅地が出来たために1956年に新設された黒石平駅は、勾配がきつくて停車〜発車が難しく、上り列車のために500m離れたところに電力所前駅を作ったという。
さらには、道内時刻表にも出ていない「新士幌」という仮乗降場もあった。
帯広を出てしばらくの一面のジャガイモ畑、走るにつれてだんだんと迫ってくる大雪の山並み、フィナーレを飾るように見えてくる糠平湖……。北海道の縮図のような光景が一本で楽しめる路線であった。
筆者が訪れたときはすでに先端部分はバス代行化されていた。糠平からの代行バスで幌加(ほろか)、十勝三股と訪ねるが、「休止」というのは言葉だけで、すでに廃墟と化していた。数年後、日本の至る所にこのような駅や赤錆た線路が出来るのかと思うとぞっとした。そしてそれは現実になった。

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 下り列車のみ停車 |
 上り列車のみ停車。運賃は黒石平で計算 |
 事実上の終点、糠平駅 |
 糠平駅頭の国鉄代行バス |
 すでに廃墟状態の幌加駅 |
 幌加駅がなにもないところにポツンとあった |
 赤く錆びた鉄路がむなしかった十勝三股駅構内 |
 傾いた駅名票がすべてを物語る |
帯広駅発車直後の車内アナウンス(1981年5月)
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