TVクイズまる金必勝マニュアル

名人が教える150のノウハウ

©北川宣浩 1985
クイズビデオ2

アメリカ横断ウルトラクイズ(7)


■ウルトラクイズごっこで練習を

 少し横道にそれますが、ご家庭でも遊べるウルトラクイズごっこの話をしましょう。成田へ行く前にクイズごっこで遊んで知力体力をつけておきます。
 ぼくらの仲間に蕨市の大地主がいるので、彼の家の裏庭でバラマキクイズや○×クイズをしてみました。バラマキクイズはあらかじめ幹事役が問題を100問くらい作って封筒に入れます。難しい問題の封筒は裏庭の奥に、簡単なのは手前に捲きました。ビデオカメラも用意し、好都合にも上空を飛行機が飛んできたので、いかにもそれがバラ捲いたように写してからクイズスタート。10人くらいでやったのですが、単純におもしろかった以外に、炎天下で走ってクイズをすると普通ならできる問題にも答えられなくなることがわかりました。呼吸を整えるだけで精一杯なのです。頭もボーッとしてきます。
 次の○×クイズは裏庭の奥に○と×の看板を立て、司会役が問題を出したら自分の思う方へ走るだけ。敗者へのインタビューもしっかりあり「このクイズはキミの人生にとって何だったんだ」「あえておめでとうと言おう」「どうしたー」なととそれらしくやります。でも有名クイズマニアばかりなので、相手の顔色を伺ってしまい、固まって走ってばかりいました。これらのクイズ有名人ばかり参加しているビデオは今見ても傑作です。
 さて、こういうクイズごっこに欠かせないのがBGM。いろいろ捜した結果、
 ウルトラクイズのテーマ曲になっている澄んだトランペットの曲は、メイナード・ファーガソンのLPカンクイスタダーの中のテーマフロムスタートレック(第2回のテーマ曲はこれとは違い、クインシー・ジョーンズのLPバッドガールの中のチャンプチェンジ)。
 後楽園の○×クイズの考える時間に流れる、なんとなくハラハラする曲はジェームス・ラスト・バンドのLPセダクションの中のファンタジー。これには45秒のロングバージョンと30秒のバージョンがあり、いずれも編集してありますので、ダブルカセットで本物らしく作ってください。
 ついでにニューヨーク上空をヘリコプターが飛ぶシーンの曲はバート・レイノルズ主演の映画「グレート・スタントマン」で使われたもの。六本木WAVEの検索コンピュータでサウンドトラック盤を捜したのですが、ありませんでした。でもレンタルビデオがワーナーから出ていますので、これを使ってください。

ウルトラクイズのBGMについてはこちらをご覧ください。

■成田はジャンケン

 成田での予選方法は毎年いろんな仕掛けをしますが、結局ジャンケンです。バカバカしさと迫力で、ジャンケンを越える方法はないでしょう。アンケートでアミダやクイズになっても、なんらかの形でジャンケンをするようになっています。
 そこでジャンケンの必勝法ですが、まず気合。絶対に勝ってやる。こんな相手はイモだ。そう思い込むのです。次に大声を出す。福留アナが「ジャンケンポン!」と声をかけますが、これと一緒に大声で「ジャンケンポン!」と怒鳴ること。相手を威圧しましょう。相手の目をにらむのもいいでしょう。
 でもアタマも必要です。むしろ頭脳勝負の要素のほうが多いみたい。統計を取ったり、コンピュータを使ったりする人もいます。
 ジャンケンに負けたってまだ悲観することはありません。成田でも敗者復活戦があるのです。テレビでも放送していますが、一部カットされているので、敗者復活戦で生き残る人は実際はもっと多いはず。

 

 

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