名人が教える150のノウハウ
■若者の熱狂的な支持を得て
ウルトラクイズは回を重ねるごとに過熱していますが、特に若い人達はウルトラクイズ参加を真剣に考えているようです。各地でウルトラクイズ研究会が生まれ、ぼくのもとにも「ウルトラクイズに優勝するためなら2浪も辞さない」「まだ中学生だが、自分が出れるようになるまでウルトラクイズを続けて欲しい」などといった手紙が来るほどです。あるいは「一緒に後楽園を走ってください」という依頼も。これらの若い人達の熱狂的な支持はウルトラクイズが単純なクイズ番組ではなく、人生までもを考えさせてくれる、いわば人間ドラマであるからこそでしょう。
そこで、考えられる限りのウルトラクイズ対抗法を紹介して、ウルトラクイズに青春をかけている若い人達の参考にしていただきたいと思います。
ウルトラクイズに応募するにはまず120円切手を同封した封書で申し込みます。すると応募規定と、誓約書を兼ねた申し込み用紙が送られてきますので、必要事項を記入し、パスポートのコピーも貼りつけて返送します。それが審査に通ったら整理番号の入ったハガキが送られてくるのです。
だからパスポートを取得していないとウルトラクイズには参加できません。パスポートは各都道府県の旅券課に申請します。このとき渡航能力を証明するものとして「旅行代理店の旅行引き受け書、航空券、会社の海外出張命令書」などを提示しなければなりませんが、普通の学生さんはどれも無理です。こんなときは往復の航空運賃と現地での滞在費くらいの金額のある「預金残高証明書」がこれに代わります。「金がねー」学生さんは誰かから金を借りて残高を一時的にアップするか、パスポート取得を諦めるかのどっちかですな。必然的にアメリカのビザも必要ですから、一緒に取っておきましょう。
応募規定はかなり厳しく、まず18歳から45歳までの心身ともに健康な男女。18歳でも高校生は不可。「心身」の「心」のほうが怪しいからおまえは出場できない、なんて冗談を毎年仲間うちで言ってますが。それはともかくテレビで見るより実際はハードですので、身体の弱い人、乗物に弱い人、妊娠中の人などは遠慮したほうが無難です。テレビには映しませんでしたが、身体を壊して車椅子でクイズ会場に向かった挑戦者もいるくらいなので、各自の責任で注意しましょう。本土に渡ってからは1人ずつ落ちていきますが、ニューヨーク直前では4人の中から2人が落ちてちょうど2人がニューヨークに行きます。これは誰かがリタイアしても録画が続けられるように1人余計に連れていっているのだと思います。