4■実践篇

これがクイズ番組の実態だ。

ここまで知っていれば、怖くない

100万円・クイズハンター

三枝の国盗りゲーム

世界一周・双六ゲーム

パネルクイズアタック25

クイズタイムショック

アップダウンクイズ

クイズ・100人に聞きました

アメリカ横断ウルトラクイズ




クイズタイムショック
−−−−現代は時間との闘いです。さあ、あなたの心臓に挑戦します。



■たいへん優勝しにくいクイズ番組
 1分間に12問、5秒に1問の割で出題されるクイズタイムショックは、そのせわしい演出のため、他の番組で優勝したクイズマニアからも恐れられているクイズです。確かに5秒に1問ずつ答えていかなくてはならないのはたいへんですが、よく考えてみると相手がいないのです。自分一人で淡々と答えていけばいいので、そう思うと早押しクイズのほうがせわしいのでは?
 でもクイズタイムショックに優勝するには12問全問に正解するか、5週勝ち抜きをするかなので、他のクイズ番組にくらべ優勝者が出る回数が極端に少ないのです。パネルクイズアタック25や、アップダウンクイズからは2週に1人の割、年間25人くらいの優勝者が出るのに、クイズタイムショックは1年間に3〜4人という少なさ。年50回の放送に、次々と5週勝ち抜き者が出たとしても10人です。勝ち抜いている合間にも、タレント大会や4歳児大会などの特集が何度も入るので、5週抜くのにも2〜3ヵ月はかかってしまいます。過去のチャンピオンを調べても、他のクイズ番組で優勝している人が多いので、優勝めざして出るにはたいへんな覚悟が必要です。

■1枚でもハガキを出せば予選に呼ばれる
 他番組では何枚かハガキを出してそれが抽選されて予選会に呼ばれるのですが、クイズタイムショックは原則として1枚出しておけば登録されて、1年以内に予選会に呼ばれる仕組みです。また視聴者参加の特集、たとえば「ユニーク学生大集合」「お祭り娘大会」「フレッシュマン大会」などは予選会のお知らせがテロップで流れるので、特集宛に応募します。
 予選問題は、録画済の未放送分108問から一般的な問題20問を選んで、矢島正明さんナレーションの、テープで流れます。あのセカセカしたBGMはありませんのでご心配なく。当日正解の発表はありませんが(他の番組も正解発表はしない)、後日番組を見れば正解がわかります。

■クイズタイムショックの予選問題 (80年2月3日、テレビ朝日会議室で実施分)

+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−+ |1.東京タワーのてっぺんにあるものといったら。     |被雷針     | |2.背番号4で始まるスポーツは。            |バスケットボール| |3.ヨークシャー家とランカスター家が争った戦争は。   |バラ戦争    | |4.日本三景は天の橋立と安芸の宮島と何。        |松島      | |5.サカナで七つ道具を持つといわれるものは。      |アンコウ    | |6.天保の改革を行った人は。              |水野忠邦    | |7.映画「復活の日」の原作者は。            |小松左京    | |8.受験生があがらないために書く文字は。        |人       | |9.メートル法を定めた国は。              |フランス    | |10.サンチャゴを首都とする国は。            |チリ      | |11.ヒット曲「愛染橋」を歌っているのは。        |山口百恵    | |12.スギリョウと言われる俳優は。            |杉良太郎    | |13.シャトルコックを使うスポーツは。          |バドミントン  | |14.アフガニスタンの首都は。              |カブール    | |15.電話の時報は何秒おきにある。            |10秒      | |16.昨年12月に死んだ、脱出を得意とした手品師は。    |引田天功    | |17.回教徒が食べてはいけない肉は。           |豚肉      | |18.ケルトは毛布、ではケトルって何のこと。       |やかん     | |19.マイコンって何の略。                |マイクロコンピュータ   | |20.1万円札の番号は何ケタ。              |6ケタ     | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−+

■キャラクターも重視
 チャレンジャーが椅子に座って上へあがるとき、司会の山口崇さんより、その人の簡単な紹介があります。そのあとインタビューがあってクイズになりますが、この部分の時間は実はクイズをしている時間より長いのです。だからユニークな紹介とインタビューができるよう、キャラクターも重視されます。ペーパーテストとのウェイトは半々だそうですので、プロフィール表にも気を配っておきましょう。
 ペーパーテストが終わるとそのまま全員お帰りになります。面接はありません。これも他の番組と違うところです。ペーパーとプロフィール表の双方から検討された結果、後日合格者にはハガキがきます。そして出場前になると局から電話で、冒頭の紹介のための取材があります。プロフィール表に書いたことをさらにつっこんで具体的に聞かれるわけです。この取材をもとに山口さんとのインタビュー台本ができます。
 なお、期日までにハガキがこなくても、首都圏の人なら補欠合格の道があります。突然電話がかかって来ますので、諦めないでおいてください。

■恐怖心はすべて演出のなせるワザ
 録画は原則として隔週土曜日の午後、六本木のテレビ朝日で。放送まで3〜5週間かかります。スタジオ中央に例のセットが組まれていますが、思ったより小さいはずです。だからあの「電気椅子」とも「地獄の回転椅子」とも呼ばれる解答席も予想ほど高くないでしょう。あれは不安がらせるための演出ですから、それに乗せられないように。
 問題番号は1〜10までありますから、好きな番号を指名してください。何番を選んでも同じです。

■1問5秒は充分長い
 問題のコメントは2〜2.5秒、解答のための時間は2.5〜3秒です。この解答時間は充分すぎるくらいに長いのです。なぜって、何人もの競争相手と1000分の1秒を競う早押しクイズと違い、一人で、マイペースで、2秒も答える時間があるのだから。そう思えば焦る必要は全くないはず。この長い時間と一人でする気楽さを活かして、落ち着いて答えましょう。
 問題が次々に出てきますが、答えるのを急ぐ必要もありません。だから一呼吸おいてから答えるのがあがらない答え方です。ワンテンポおけば不要な緊張感がなくなるし、カチカチせわしいクイズタイムショックのペースに巻き込まれないですみます。
 クイズタイムショックだからこそ、ゆっくり落ち着いて答える。これがいつもの実力を発揮できるポイントです。

■珍問にご用心
 出題傾向として、まず時事問題はあんまり出ないようです。一人に対して1問くらいでしょうか。特に録画日から放送日まで期間があるときはあまり含まれてません。但し、出るとするなら、思わず見落としてしまうような新聞記事からの出題が多いので、録画前2週間くらいからは特に丹念に新聞を読んでください。例えば、
「乗客2万人突破。東京モノレールは羽田とどこを結ぶ?」(答え、浜松町)
「グレナデンシロップといったらこの果物は?」(ザクロ・家庭面に出ている)
「今年富士山の初雪は何月にあった?」(9月)
などのような、小さい記事からの設問が目立ちます。もちろん、スポーツ大会や映画祭の受賞関係を問うものも出題されます。
 時節や年中行事に関する問題はよく出ます。例えば、
「京都葵祭りは何月の行事?」(答え、5月)
「今年の春分の日は3月21日、では去年の春分の日は何日?」(21日もしくは20日)
「今年の選抜高校野球の入場行進曲は?」(85年は涙のリクエストだった)
「7月、花札でいえば?」 (ハギ)
「来年の干支の鳴き声をどうぞ?」(……)
だいたい放送日前後のことがらを問われますので、生活歳時記などで調べておきましょう。
 ことわざやいいまわしについてもよく出ます。
「ちちんぷいぷい、このおまじないは何の時?」(答え、痛い時)
「俗に歳月何を待たず?」(人)
「男性の最初の厄年って何才?」(25才)
「盗人にも3分の理。ではその3分って何%?」(30%)
これらは日頃からことわざ事典などで知識を得ておくことです。
 そして、クイズタイムショック独自の珍問奇問があります。曰く、
「今日が明日なら明後日は今日の何日先?」(答え、1日先)
「19099円にいくら足したら2万円?」(901円)
「500円玉2個持って300円のお買物。おつりは」(200円、×700円)
「1たす2かける3は?」(7、×9)
「この先行き止まり。これ何こうじ?」(袋小路、×道路工事)
「上級生と下級生の間は?」(同級生)
「興奮した男性の身体で一番固いところは?」(歯)
「新幹線って時速何キロ以上をいうの?」(決まりはない)
「『いい日旅立ち』を歌ってください?」(雪解け……)
「懐かしいギャグ、イヤミのシェーッをやってみて?」(……)
「今あなたの顔のアップは画面の左右どっちに出ている?」(左)
「今何問目?」
「1問目の答えは?」
 言葉のシャレやトンチ、計算問題、出題順序を問題にしたもの、歌わせたり、ジェスチャーをさせたり答えがないものまでさまざまですが、こういう問題が出されてもまず頭にこないこと。それよりも冷静になり、充分な解答時間を有効に活かして、計算問題なら暗算を試み、トンチなら引っ掛からないようにうまくかわします。自分をよく見せようとか、間違えたらみっともないなんて考えているからこそ、この手の問題に弱くなるのです。テレビに出ること自体がハジと居直って、珍問奇問にドーンとぶつかっていきましょう。
 なお、「今何問目?」という問題に対抗するために、指を折って数えていた人がいましたが、見ていておぞましい気がしました。

■いつまでも間違いにこだわらない
 何問か間違えてしまっても、その間違いにこだわらないことです。「さっきの答えは自信を持って答えたのに、どうしてだろう」なんていつまでも考えていると、次のせっかくできる問題だって聞き逃してしまいます。それから、いくら考える時間が2秒たっぷりあるからって、「えーと」とか「ちょっと待ってくださいよ」なんて構えていると、次の問題の出だしが聞こえません。できなかった問題はあっさりと諦め、次の問題に取り組みます。
 また、一度答えたものの言い直しは一切認められません。これは他の番組でもそうですが、クイズタイムショックは遥かに判定が厳しいので、言い直しで逃れようとすることなく、一旦口をついてしまったミスは諦めましょう。


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