TVクイズ大研究

TVのクイズ番組を裸にした本!
数々の番組で優勝を続ける筆者が、自らの経験と頭脳からあみ出した、本当は公開したくない、
TVクイズ攻略のまる秘カリキュラム一挙公開!

©北川宣浩 1981
スタジオ

第5章:さあ!スタジオ入りだ


パネルクイズアタック25いざ本番


パネルとりが勝敗を決す

 アタック25の問題は素直だ。難しいものや、ひねったものばかりだと、いつまでたっても誰も答えられずパネルが埋まらないからだ。つまり、それだけにパネル戦が極めて重要であると言える。

 そこで、アタック25の問題分析は他を参考にしていただくことにして省く。ここではパネルのとり方について、実例をあげ考えてみたい。その前にパネルとりのルールは、

1、最初に答えた人は中央の13番をとる。
2、次からは、既存の他の色のパネルをはさむ意思をもって、どこかしらにくっつけてとる。
つまり、13番の次は、それを囲む7、8、9、12、14、17、18、19のどれかを取らなくてはならない。1番のような離れたものはとれない。
3、消せる時は必ずはさんで消す。
4、位置の関係でどこも消せない場合は、どこかにくっつけてとる。
図1の場合、あなたが青なら、黄色のパネルなら、どれをとってもよい。ただし5番以外をとる人はいまい……。

 あなたの色を青として説明していく。

  このとき青はどこも消せない。この場合は、黄色のパネルなら、どこでも入れる。離れてはとれない。ここでは、5番に入るのがよい。

 (図1)

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1112131415
1617181920
2122232425

●ポイントその1、ヘリから固めろ

 中央部分でいくらたくさんパネルをとっても、周囲にスキがあればその部分を逆にとられてしまい、せっかくとったパネルも敵の手に入ってしまう。中央部でたとえ大量にとれる場合でも、まずヘリから固めていこう。先に行くにつれてそのヘリの壁が威力を発してくる。初戦はヘリから行こう。

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1112131415
1617181920
2122232425

 左上の青は消されない。

●ポイントその2、角をとれ

 1、5、21、25の角は、アタックチャンス以外消えることはない。ひとつのコーナーを自分の色にしたら、そこからジワジワと、絶対に消されない自分の陣地を広げていくことが可能だ。角がとれる場合は必ずとる。うっかりしているのか、せっかく角がとれるのに角でないパネルをとる人がいるが、残念だ。

  図3

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1112131415
16171819 
212223  

 このとき青は数字のあるパネルならどこにでも入れることができる。
3や23に入れると、中央部で大量獲得が期待できるが、まずをとるべきだ。

●ポイントその3、角をとらすな

 前項のように角は重要な要塞になりうるから、敵に角をとられたら、今後の自分の展開が不利になると考えてよい。最初の人が中央の13番をとって、次にあなたが答えた場合、7、9、17、19の、角へ通じるパネルはとってはいけない。あなた以外の人に角をとるチャンスを与えることになるからだ。上下左右の安全なパネルをとるべきだ。(図4の黄色パネル)

 図4

× ×10
11 13 15
16 × ×20
2122232425

 ななめにのばすと不利。

●ポイントその4、消されない場所にとれ

 たくさん答えてはいるのだが、すぐ他の色に変えられてしまう人がよくいる。これは初戦のつまずきが尾を引いている場合が多い。後悔しても仕方ないから、少しでも消されない部分を捜してみよう。図5のようにポッカリあいたところ。たくさん答えている人にくっつけておくと、すぐ消されるから、答えの少ない人にくっつけておくことも考えられる。

  図5

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1112131415
1617181920
2122232425

 2に青が入っても消されない。

●ポイントその5、消すための橋がかりを作れ

図6を見てください。この状態の時青が答えたなら、2、14、そして16、22のいずれかをとることができる。2に入れたら3、7の白を青にできるが、1の角を他にとられる可能性もある。こんな時、17の緑に注目する。これが青になれば5の角をとり、斜めに青にかえることが可能である。よって16か22をとり17を青にかえ、これを橋がかりとして角をとるのだ。

 図6

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1112131415
1617181920
2122232425

●ポイントその6、優位な色を消す

 残りの枚数が少なくなってきたら、ちょっとしたミスでも対処のしようがなく命とりになる。特にアタックチャンスが近づくと、どこをとって、どれを消して……といった、先の読みが重要になってくる。

 たとえば図7のように、赤の優位でアタックチャンスをむかえたとする。青のあなたが答えたなら5と25の、どちらも角をとることが可能だ。さらに今後の展開上どうしても必要なところ(この場合は1の緑)を白紙の状態に戻すことができるのだが、あなたなら5と25のどっちをとりますか。−−赤が優位だから、この赤を少しでも減らすようにとるべきである。となると25をとって1を白紙にする。しかし25は青以外にいれることができないが(1の緑を白紙にするから)、5は白だっていれることができる。そこで5にいれてななめに消し、次にアタックチャンスの1にいれて上部を青にする。25はしばらくは青以外にいれることができないのでまずは安心だ。

 図7

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1112131415
1617181920
2122232425

 このようにかなり深い読みを養うには、TVのパネル戦を見ながら自分で考えてみること。パネル戦を紙に写して、「もしこのときこっちに入れたら……」などと、架空戦をしてみること。オセロゲームをやってみること。などがあげられるだろう。また、ここ一番のチャンスに答えられなかったのでは、せっかくの読みもパーだからクイズの練習にはもちろん励んでおこう。

●ポイントその7、アタックチャンスは必ず答える

 何度も記したとおり、アタックチャンスの問題はほとんど放送日がらみのものなので、事前によく調べておき、必ず答えるようにしたい。アタックチャンス直後の問題は、ことわざや言いまわしなどの、誰にでもわかるものだから、これも答えたい。ボタンの勝負である。

 

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