アメリカ横断ウルトラクイズ
クイズ王の本

歴代クイズ王が語るウルトラクイズ必勝法
「知力・体力・時の運」次のクイズ王はあなた!かも、しれない?

クイズ王の会/篇
©北川宣浩・森田敬和 1987
パンナムビル

必勝法 現地篇2/本土上陸〜決戦まで(1)

10人のクイズ王が自分たちの経験を元に、知力・体力・時の運の鍛え方から、クイズ形式別解答法まで、ウルトラクイズのすべてのシーンに勝ち抜く秘密の戦略を伝授する。

国内篇/鍛練〜成田まで

現地篇1/成田〜団体戦まで

現地篇2/本土上陸〜決戦まで

インスピレーションと三択はテクで抜ける

 アメリカ本土に渡ってからしばらくは、人数が多いこともあってインスピレーションクイズや三択クイズが行われます。ゲストはギネスブックに載っている人の場合もありますので、前もって同書に目を通しておけばいいかもしれません。

 三択クイズに答えるテクは、まず明らかに違うと思われるものがあればそれをはずして、二択として考えることです。こうすれば確率的にも有利になります。

 次に、数字を選ばせる場合は、極端な数字が正解の場合が極めて多いのです。それは、「そんなに多くか」「それっぽっちか」と意外感を与えるために出題しているからで、 1 2 3とあれば、中途半端な 2が正解のことはまずありません。

 そして、3つの選択肢の中で異質なものが正解の場合が多いのです。選択肢の中の2つはクイズ作家が考えたニセの答え。これは意外と常識的な線で納まってしまうのではないでしょうか。事実は小説より奇なりといいますが、本当の答えこそ突飛なものであるはずです。

 インスピレーションクイズでは、三択の他に同じ問題に順番に答えていくリレークイズ形式と、ボードに答えを書かせる方式があります。これらは強制的に答えさせられるわけですから、何か答えないと得点に結びつきません。「わかりません」や「パス」は絶対にすべきではありません。

 珍発明や日本ならではの道具を当てさせる場合、ひところはやったナンセンスなぞなぞの発想が正解を導き出すカギになりそうです。

体力クイズはガッツでクリア

 ウルトラクイズは体力クイズの比重がかなり多くなっています。綱引きクイズ、足あげエアロビクスクイズ、腹筋起き上がりクイズ、バケツリレークイズ、ジョギングクイズ、バラマキクイズ、砂地獄砂時計クイズ、雑巾がけクイズ、酸欠早押しクイズなどなど。それ以外にも、間違えると後ろのサボテンまで走ったり、海に服のまま入ったり、さんざんな目に合います。

 これらはルールから大きく次のように分類できます。早押しのあるなし、誤答の減点のあるなし。誤答の場合に減点や走ったりのペナルティがある場合、誤答は非常に大きなダメージとなります。ですからこの場合は慎重にならざるを得ないでしょう。逆に減点やペナルティがない場合は、正解したら儲け物という感じで、積極的にどんどん攻めていきます。

 バラマキクイズのように、自分に出された問題に必ず答えなくてはならない場合、わからなくても何か答えるべきです。いいかげんに言って正解することだってありますが、「わかりません」ではブーに決まってます。それから必要以上に走らないこと。走れば呼吸が乱れ、頭がのぼせ、普段わかる問題もわからなくなります。バラマキクイズは早押し機がなくてもできますから、友達同士で集まって公園などでやってみてもいいでしょう。ありあわせの封筒に問題集からとった問題をつめてばらまくのです。クイズごっこみたいでおもしろいですよ。

 ジョギングクイズは、ウルトラハットを設置したクルマにくっついて、予想以上に速いスピードで走らされます。日頃からジョギングをして、体力をつけておきましょう。バラマキは自分のペースで走れますが、こちらはそうはいきません。特に女性が抜けて男性だけになるとスピードアップしますから、早めに抜けることです。

 体力クイズでウケを狙うなら、答えがわからなくても一生懸命やることです。懸命に走って人よりちょっと遅れてボタンを押し「ああ、しまった、押された〜!」とおおげさに嘆いて見せると、ファンレターが増えるでしょう。

 

 

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