アメリカ横断ウルトラクイズ
クイズ王の本

歴代クイズ王が語るウルトラクイズ必勝法
「知力・体力・時の運」次のクイズ王はあなた!かも、しれない?

クイズ王の会/篇
©北川宣浩・森田敬和 1987
パンナムビル

必勝法 現地篇2/本土上陸〜決戦まで(2)

早押しはクイズの醍醐味

 クイズ形式はいろいろありますが、早押しクイズほどクイズらしいクイズはありません。知識量とそれを頭の中から引き出すスピード、ボタン押しのタイミング、相手との牽制など、クイズの醍醐味は早押しにつきます。

 早押しクイズに答えるポイントはなんといっても知識量。これはどんなクイズにも言えるのですが、早押しの場合相手との接戦になりますので、誰よりも早く答えられるよう、しっかりとした知識が必要なのです。あいまいな記憶では、自信をもってボタンを押すことはできません。押し負けてしまいます。日頃からクイズの問題集や新聞雑誌などを読んで、知識量をふやしておきましょう。

 次にボタン押しのタイミングが重要です。のんびり構えていれば誰かが先に押してしまうし、かといって早すぎると、問題のポイントを聞きのがしてとんでもない答えを口走ってしまいます。これの練習は、早押しのあるクイズ番組を見ながら一緒になってボタン押しをすることです。ボタンは自分のひざや机などなんでもよく、わかったところでポンとたたくのです。テレビのキンコン!という音より早く押せたらあなたの勝ちです。

 番組を一度ビデオにとって、リモコンの一時停止ボタンを早押しボタンとして利用する方法もあります。これなら判定がより正確でしょうが、リモコンによってはちょっと遅れて停止するものもあり、クセをよく知ってから使ってください。

 テレビのクイズ番組を見ながらボタン押しの練習をするのはいいけれど、忘れてならないのは間違ったら減点をすること。ついつい正解した問題だけ覚えていて「俺はなかなかクイズが強い」と思ってしまいがちですが、間違った問題の分は減点しないと、本番ではとんでない結果になります。

 ボタンの押し方は個人差はあるものの、人差指だけか、人差指・中指・薬指の3本を揃えて押すのが反応が早いようです。それも指の力だけでなく、手首のスナップを効かすのです。ウルトラクイズのはボックスがあって、その上に小さなボタン(電気スィッチ)があります。ボックスのため手首が宙に浮いて不安定になり、指で押しにくいという人は、てのひらをボタンにかぶせて、手首を動かす要領で押すといいでしょう。ボックスをかかえるようにして、親指でボタンを押す人もいます。いずれにせよ撮影前にボタン押しの練習をさせてくれますので、自分の押しやすい方法を見つけましょう。

 でも、いけない押し方もあります。それは力任せに押そうとばかり、手を一度上にあげて振り下ろす押し方。これでは手をあげている時間にファミコンなら10回は連射されてしまいます。逆に押してから余韻を残すように手を振り上げる人もいますが、カッコはいいけどこれも遅れますね。

 ボタン押しのタイミングは練習あるのみ。「……ですが」「では……」のような接続詞がポイントになります。ビデオを繰り返し見て、福留さんの語調のクセを体感するのもいいと思います。クイズのベテランともなると、問題が半分も読まれないうちからポンポンと押していますが、あれはいい加減に押しているのではなく、百人一首のようにちゃんと先を予測して押しているのです。

神経衰弱クイズは頭の切り換えで

 双子で神経衰弱とは、スケールが大きいウルトラクイズならではのクイズ。早押しクイズと神経衰弱を組み合わせてありますので、どちらかがおろそかになりそうで、なかなかたいへんです。

 これのコツは頭の切り換えをすること。早押しのときはクイズに専念しいざ双子を指名するときは自分の番でなくても双子をよく見ること。この切り換えのうまくいかない人は、前半は双子を覚えることに専念し、後半双子が一通り登場したら、クイズで攻める方法もあります。 双子の覚え方ですが、連想記憶法というのがありますが、例えば3番の女の子が青い服を着ていたら「青い3脈女の子」。7番が黒人の子なら「7つの子はカラス」とか、数字と特徴をゴロ合わせで覚えてみるのも一考かもしれません。野球に詳しいなら、背番号から連想するのもいいでしょう。原と篠塚が一緒というように。

 

 

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