名人が教える150のノウハウ
「テレビに出てあがりませんか」とよく人から聞かれますが、もちろん何度出てもあがったり緊張してしまいます。そこでクイズ出場に際して体調がどう変わるかをクイズマニアに聞いてみました。
別になんともないという図太いやつもいることにはいますが、「おなかの具合がおかしくなる」人が多いようです。早い話が下痢で出場日の朝、下痢どめの薬をのむ人もいます。
「胃が痛む」人もいます。神経性胃炎ならぬ「クイズ性胃炎」でしょうか。また、「食事が喉を通らない」人も多く、テレビ局から仕出し弁当を貰っても、ハシもつけられない人もいます。総じて、胃腸をやられる人が多いようです。
また、出場前日は興奮と緊張のあまり「眠れない」人も多く、睡眠薬やお酒、精神安定剤のお世話になる人もいます。あるいは「身体がだるい」人や「頭痛がする」人もいて、どうやらベストコンディションで臨んでいる人はいそうにありません。
テレビを見ていてもボッとしている人や、極端に緊張している人もいて、かわいそうになります。そういえば、かつてアップダウンクイズで間違えてゴンドラが下がった瞬間、緊張のあまり気を失ったご婦人がいたと聞きました。
ぼくは下痢組ですが、録画途中の弁当などは「食わないやつは負ける」とブツブツ言いながら、周りを牽制しながら食べます。でも本当は食べたいとは思いません。いざ、出場となると今度は心臓がドキドキしてきます。解答席に座り、スタッフから最後の説明を受けているときなど、自分の心臓の音が聞こえるくらいです。
しかし、実際に録画が開始されたら、あとはあせってもしかたありません。自分のペースで進めるだけです。それに多少の緊張感があったほうが、かえってスピードについていけるようです。
初心者があがるのは未知への恐怖からでしょうが、ベテランは、なまじ知っているからこそ恐怖心があるようです。