アップダウンクイズ(7)
■最後の1問は、トップの人のために
最後の5問は1問答えて2段上がれるチャンスの、シンクロクイズです。2回に1回はシンクロして2段階あがれるようです。特に最後の1問は二択で、これは、あと1問でハワイ行きという人に思いきって押してもらうための配慮。9問で8万円もらうか、10問でハワイへ行くか、0問になって記念品だけで帰るか、思慮のしどころですが、セコク生きるより大胆に生きたほうが人生はおもしろい。本当にあと1問が勝負のしどころだったなら、思いきってボタンを押しましょう。
ところが最後の1問となると、ゴンドラが上の人に限って慎重になり、押しにくいもの。そこで下の2~3段の人が押してしまうケースがよくあります。それで正答すればまだしも、間違える場合もよくあり、見ていてもハラが立ちます。局が指示するわけにはいきませんが、最後の1問はそれができたらハワイという人に譲る配慮を、出場者同士でしてもいいのではないでしょうか。楽屋で出番を待っている際に、話合ってはいかが。
■後日談
アップダウンクイズの最終回は1985年10月6日。この年の8月に、スポンサーの日本航空123便が群馬県御巣鷹山に墜落する事故があり、CMはもちろん優勝者にJALのマーク入り旅行バッグを渡す日航の客室乗務員の出演も自粛の寂しい最後だった。
ペアのゲスト大会で、ゴンドラに狭そうに肩を寄せ合い座っている姿も痛々しく、最後の問題は音楽家チームが9問のところ答えてほしいように二択の問題が出たが、宝塚チームが空気を読めずにボタンを押してしまい回答権を奪ってしまった。
最後のあいさつで出題の佐々木美枝さんは涙ぐんでいたが、寂しいというよりも私はむなしさを感じた最終回だった。
2020年4月17日追記。