TVクイズまる金必勝マニュアル

名人が教える150のノウハウ

©北川宣浩 1985
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3.同じハワイ旅行でも……


 82年3月、友人の小室周也君と杉山眞君の義兄弟はクイズ・100人に聞きましたに優勝し、ハワイへ行きました。この時一緒に出た森田敬和君は、ドジをふんでパスポートを落としてしまい、成田空港への送り迎え役になってしまいました。さらに道蔦岳史君もアップダウンクイズで優勝し、日程を合わせてハワイに行きました。そこでクイズに出ていないぼくは、自腹を斬ってハワイへついて行きました。だれが一番偉いでしょう……。

 なんてヘンなクイズをしているヒマはありませんので本題へいくと、4人でタナカ・オブ・トーキョーという和風ステーキレストランへ夕食をとりに行ったのです。小室・杉山・道蔦は「クイズ様」のおかげで食事券を持っており、タダ。自費のぼくはメニューをしげしげながめ、一番割安な定食をオーダーしました。ところが出てきた肉はぼくと道蔦は同じ15ドルのもの。小室君たちのは1クラス上の20ドルの肉でした。つまりです、クイズ・100人に聞きましたのハワイ旅行の食事のほうが、クイズ20年の歴史を誇るアップダウンクイズのより、いいものだったのです。

 クイズ・100人に聞きましたは日本交通公社のルックで行くツアーで、ホテルの部屋には番組スタッフからの贈り物であるフルーツバスケットが届く念の入れよう。一方、アップダウンクイズはジャルパックで行くツアーで、ホノルルのあるオアフ島のほかに、マウイ・カウアイのいずれか一島も巡れるワイド版。同じ優勝ハワイ旅行でもクイズ番組によって内容は様々ですから、「またハワイかー」とがっかりしないように。

 さて、クイズ・100人に聞きましたもアップダウンクイズも、充実したハワイツアーを提供してくれるいい番組ですが、中にはかなりセコイ番組もあります。最低価格の予算しかないのでしょう、海外旅行がもっとも安くなる6月か9月にしか行けない、日時指定の番組も。あるいは社長一人でやっているような、小さな旅行会社と提携しているUHFのクイズ番組もあり、旅行に行こうと電話をしてもいつも社長は留守。事務所に居れば電話はお話中ばかり。いつになったら航空券が貰えるのか、キャッチホンにしろ、とイライラした優勝者もおりました。
 世の中なんでも、ピンからキリまでです。

 

 

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