TVクイズ大研究

TVのクイズ番組を裸にした本!
数々の番組で優勝を続ける筆者が、自らの経験と頭脳からあみ出した、本当は公開したくない、
TVクイズ攻略のまる秘カリキュラム一挙公開!

©北川宣浩 1981
予選会

第3章 予選通知がやってきた!


ヤマカンクイズの予選

 知識をほとんど必要とせず、ゲーム性やギャンブル性の強い、いわゆるヤマカンクイズが大はやりだ。知識をひけらかす従来の知識クイズでは、知識のある人は優越感を持てたが、反面一般視聴者はクイズの内容によってはシラケることもあった。見ていても難しくて自分ではわからないから。

 その点ヤマカンクイズなら子供から老人まで楽しめると、カンと運まかせが一般受けしている。友人知人誰に聞いても「昨今のクイズはばかばかしい」というが、いくつかのヤマカンクイズの視聴率はすこぶるよい。しかし、80年後半からはしだいに淘汰されていくだろう。

 ヤマカンクイズはいかに楽しくクイズ−−というよりゲーム−−をしてもらえるかにあるのだから、予選もその点を考慮される。おおむね本番同様の形式で予選が行われるが、問題が出されても、それにたくさん答えることよりいかに楽しく振る舞えるかを局側は見ている。だから、予選を通過するには、大きな声で元気良く、ハキハキとテンポよく事を進め、リラックスした楽しい雰囲気で対応しなくてはいけない。モジモジしたり、答えられるだろうかと妙に不安がったり、シラけたり、逆に横柄な態度で臨んだりすると落とされる。そんな人がTVに出ても視聴者は楽しくないからだ。

 家族やグループでやる番組も多い。メンバー全員が予選に呼ばれ、全体のまとまりを見られる。ようするに、みんなでワイワイバカ騒ぎをして場を楽しませるような人がいいわけだ。

 そういうわけで、ヤマカンクイズの予選では楽しくやってください。

 

 

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