TVクイズまる金必勝マニュアル

名人が教える150のノウハウ

©北川宣浩 1985
クイズビデオ

クイズタイムショック


■珍問にご用心

 出題傾向として、まず時事問題はあんまり出ないようです。一人に対して1問くらいでしょうか。特に録画日から放送日まで期間があるときはあまり含まれてません。但し、出るとするなら、思わず見落としてしまうような新聞記事からの出題が多いので、録画前2週間くらいからは特に丹念に新聞を読んでください。例えば、
「乗客2万人突破。東京モノレールは羽田とどこを結ぶ?」(答え、浜松町)
「グレナデンシロップといったらこの果物は?」(ザクロ・家庭面に出ている)
「今年富士山の初雪は何月にあった?」(9月)
などのような、小さい記事からの設問が目立ちます。もちろん、スポーツ大会や映画祭の受賞関係を問うものも出題されます。

 時節や年中行事に関する問題はよく出ます。例えば、
「京都葵祭りは何月の行事?」(答え、5月)
「今年の春分の日は3月21日、では去年の春分の日は何日?」(21日もしくは20日)
「今年の選抜高校野球の入場行進曲は?」(85年は涙のリクエストだった)
「7月、花札でいえば?」 (ハギ)
「来年の干支の鳴き声をどうぞ?」(……)
だいたい放送日前後のことがらを問われますので、生活歳時記などで調べておきましょう。

 ことわざやいいまわしについてもよく出ます。
「ちちんぷいぷい、このおまじないは何の時?」(答え、痛い時)
「俗に歳月何を待たず?」(人)
「男性の最初の厄年って何才?」(25才)
「盗人にも3分の理。ではその3分って何%?」(30%)
これらは日頃からことわざ事典などで知識を得ておくことです。

 そして、クイズタイムショック独自の珍問奇問があります。曰く、
「今日が明日なら明後日は今日の何日先?」(答え、1日先)
「19099円にいくら足したら2万円?」(901円)
「500円玉2個持って300円のお買物。おつりは」(200円、×700円)
「1たす2かける3は?」(7、×9)
「この先行き止まり。これ何こうじ?」(袋小路、×道路工事)
「上級生と下級生の間は?」(同級生)
「興奮した男性の身体で一番固いところは?」(歯)
「新幹線って時速何キロ以上をいうの?」(決まりはない)
「『いい日旅立ち』を歌ってください?」(雪解け……)
「懐かしいギャグ、イヤミのシェーッをやってみて?」(……)
「今あなたの顔のアップは画面の左右どっちに出ている?」(左)
「今何問目?」
「1問目の答えは?」

 言葉のシャレやトンチ、計算問題、出題順序を問題にしたもの、歌わせたり、ジェスチャーをさせたり答えがないものまでさまざまですが、こういう問題が出されてもまず頭にこないこと。それよりも冷静になり、充分な解答時間を有効に活かして、計算問題なら暗算を試み、トンチなら引っ掛からないようにうまくかわします。自分をよく見せようとか、間違えたらみっともないなんて考えているからこそ、この手の問題に弱くなるのです。テレビに出ること自体がハジと居直って、珍問奇問にドーンとぶつかっていきましょう。

 なお、「今何問目?」という問題に対抗するために、指を折って数えていた人がいましたが、見ていておぞましい気がしました。

■いつまでも間違いにこだわらない

 何問か間違えてしまっても、その間違いにこだわらないことです。「さっきの答えは自信を持って答えたのに、どうしてだろう」なんていつまでも考えていると、次のせっかくできる問題だって聞き逃してしまいます。それから、いくら考える時間が2秒たっぷりあるからって、「えーと」とか「ちょっと待ってくださいよ」なんて構えていると、次の問題の出だしが聞こえません。できなかった問題はあっさりと諦め、次の問題に取り組みます。
 また、一度答えたものの言い直しは一切認められません。これは他の番組でもそうですが、クイズタイムショックは遥かに判定が厳しいので、言い直しで逃れようとすることなく、一旦口をついてしまったミスは諦めましょう。

 

 

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