TVクイズまる金必勝マニュアル

名人が教える150のノウハウ

©北川宣浩 1985
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とにかく答えよう、予選問題


 ハガキの抽選に通っても、それだけでテレビに出られる番組はまずありません。予選会の通知が、予選日の1~3週間前には届きます。でもどうして予選なんてするのでしょうか。
 それは、多数の応募者の中から、番組にふさわしい、視聴者に喜んでもらえる人を選ぶためです。いやしくも公共の電波に乗って、その顔、その声、その姿が全国のお茶の間に流れるのですから、ある程度の基準というものがあるでしょう。それからクイズ番組なのですから、クイズにできる人に出てもらわないと番組が成り立ちません。いくらかわいい子でもニコニコしているだけで、どの問題にもパスしていたんじゃアクビが出てしまいます。
 だから予選では、おおむねクイズ問題を解いてもらい、その成績上位の人に対して面接をし、出場者を決定しています。

 予選会はたいてい土曜や日曜、休日などの参加しやすい日に、テレビ局の会議室やリハーサル室、近くの貸会議室などで行われます。受付に予選通知ハガキを出し、部屋に入ります。一日に3グループくらいにわけて予選をするのが普通で、遅いグループだと前のグループに「どんな問題が出たの?」なんて聞いてる人もいます。会場を見渡すと、テレビでおなじみのクイズマニアの姿もあるでしょう。こういうときは遠くから眺めてないで、「○○さんですね。ぼくずっと応援してるんですよ。お強いですね」とべんちゃらを言うと、言われたクイズマニアはいい気になって、いろいろ教えてくれますから、うまく取り入って仲間になることです。

 プロフィール表を渡されるので、席に着いたらまずこれに取り組みます。時間になるとスタッフが入ってきて挨拶ののち、ペーパーテストになります。これは20~30問の問題を解くもので、問題はテープもしくはスタッフが読みあげ、解答用紙には氏名の他、答えだけを書きます。問題のレベルは、本番より多少高めに設定されています。時事問題もでますので、ここ2週間くらいの新聞や雑誌にはよく目を通しておきましょう。考える時間は10秒程度。答えを書くときはペンの音を、めいっぱいたてて書きます。まわりの人が「あいつはデキテル」とあせるようにです。なお、答えの漢字がわからなければ、ひらがなで書いて構いません。また、答えがわからなくても、なにか適当に書くこと。白紙なら得点にならないけど、適当でも書いてあれば、万一マグレで当たることだってあるでしょ。これは大事なことです。

 問題が終わると解答用紙を回収し、スタッフは即座に採点に移ります。普通の人なら半分くらいしかできてないはずですが、合格するには7割の正答は必要です。採点の結果上位の人の名が呼ばれますが、呼ばれる人はほんの一握り、全体の1~2割にすぎません。その後かれらを対象に面接が行われます。
 一方、ヤマカンクイズなどは、得点に関係なく全員に面接をする場合が殆どです。

 

 

公共の宿

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