TVクイズまる金必勝マニュアル表紙写真

TVクイズまる金必勝マニュアル


北川 宣浩



(C)北川宣浩 1985




●幻のクイズ本、ついに登場
かつて私が執筆した「TVクイズまる金必勝マニュアル」を、インターネットで紹介します。
この本は1985年7月に株式会社サンケイ出版(現:扶桑社=ふそうしゃ)から出版した、約280ページにおよぶ定価690円の新書判の本です。すでに絶版となっており、書店でも入手できないでしょうが、この本のウワサを聞いた人たちから、「ぜひ読みたい」という声もあがっていました。通信のメリットを最大限に活かして、NIFTY-ServeのFQUIZ8番会議室で公開しましたが、さらにインターネットのホームページで全世界に紹介できることは、私の無常の喜びです。

●2冊目のクイズのハウトゥー本
それに先立って80年12月に「TVクイズ大研究」を朝日ソノラマから出版していますので、私にとっては2冊目の本になります(現在まで共著・自費出版を含め4冊執筆しています。ほかは「アメリカ横断ウルトラクイズ クイズ王の本」「クイズの饗宴」)。

●ワープロで執筆
この本は当初からワープロで執筆しています。いまでこそワープロで執筆してフロッピィを電算写植機にかけて、人手を煩わせずに写植・版下を組んでしまうのは珍しくなくなっていますが、当時はまだワープロも珍しく、ましてやフロッピィを電算写植機にかけるために、出版社はそれのできる印刷会社を探すため、何社かあたったそうです。
ワープロで書いていたおかげで、インターネットにアップするのも1行の文字数を修正するくらいででき、ワープロの威力はこのような将来性まで含んでいたのかと、感心しています。もちろん当時はNIFTY-Serveやインターネットなど知るよしもありませんでしたが……。

●普通のクイズマニアじゃ、イヤ
私がなぜこのようなクイズの本を書くにいたったかを簡単に説明します。
80年代当時は視聴者参加クイズ番組がたくさんあり、私をはじめとしたクイズマニアが多数活躍していました。私はアメリカ横断ウルトラクイズをはじめとして数回優勝しており(タイトルは現在8回)、かなり名前も顔も売れていました。しかし、私は単なるクイズマニアで自分を終わらせたくありませんでした。自分がクイズに対して注いできた情熱を一つの形にして、後進のため、クイズ界のため(そのような世界があるのかどうかもわかりませんでしたが)、何かに役立てて欲しいという気持ちからでした。
この気持ちは、NIFTY-Serve クイズ&パズルフォーラムに繋がっており、FQUIZ有志の共著である「クイズの饗宴」に書いてあります。

●新聞の連載をまとめる
80年12月の「TVクイズ大研究」の上梓に続き、81年早々から毎週土曜日のサンケイ新聞に「クイズ必勝作戦」という記事を連載するようになりました。これはサンケイがクイズ特集をした際に、当時クイズグランプリで活躍していた人を番組から紹介してもらって取材したのですが、このとき取材された私は「そういう記事なら逆に私に書かせてください」と売り込んだのです。それが縁で、連載を持つようになりました。
「クイズ必勝作戦」はクイズのハウトゥーの他にクイズ界のさまざまな話題を、新聞ならではの時間の利を活かして構成したものでした。この「クイズ必勝作戦」の連載をベースに、出場者のためのハウトゥーだけでなく、見るのが好きな人がいっそうクイズやクイズマニアに親しみがわくようにと、クイズ界の珍話題も含めて執筆したのが「TVクイズまる金必勝マニュアル」なのです。

●みっちゃんの影
ところで、サンケイ出版のクイズのハウトゥー本は、当初、道蔦岳史君に執筆依頼があったのです。しかし彼は株式会社ワニブックスより「TVクイズで10倍儲ける本」というのを執筆最中で、断りました。そこでサンケイ本紙に執筆していた私にお鉢がまわってきたというわけです。
出版時期もほぼ同じで(実際は10倍本のほうがやや早かった)、完全に競合してしまうためサンケイ出版はあせりました。
タイトルも私が考えたおとなしいものでなく、「クイズでがっぽり儲かる」みたいな感じにしたいと言い、当時流行っていた“まる金まるビ”を使って「TVクイズまる金必勝法」と提案してきました。私は、クイズは賞金・賞品が目的ではない、また必勝法というものはありえない、このようなタイトルは私の本意に反すると抵抗しましたが、結局私が考えていたものと折衷して「TVクイズまる金必勝マニュアル」となりました。
編集者は「いや〜、“マニュアル”とつけた本は売れないジンクスがあるんですワ」と言ってましたが、やっぱり売れませんでしたね。
書店に道蔦君の本と私の本が並んだ85年の夏の盛り、仲間を集めて、二人で出版記念パーティを開きました。

●TVクイズまる金必勝マニュアル/インターネット版にあたって
インターネットにアップするにあたって、次の点を調整しました。
◆原本は1行42字・1ページ16行で執筆しましたが、ブラウザでは見やすい行にしてごらんください。
◆原本には写真・イラスト・図版などもとうぜん入れてあり、なるべく再現しましたが、スキャナの精度か見にくいです。ご了承ください。

また、インターネット版について、次の点を充分ご理解ください。
◆ログを友人・知人・サークルなどに配布すること、他のネットに転載することなどは著作権侵害にあたりますので、くれぐれもおやめください。また、内容を変更・改竄(かいざん)することもおやめください。ただし、リンクを貼るのはOKです。そのときはメールをください。
◆データや内容はすべて当時(1985年夏)のままです。特に注釈も入れてありません。クイズ問題もいくつか紹介していますが、答が現在では「間違い」になっているものも多数あるはずのでご注意ください。ソ連も国鉄もなくなっちゃったから……(^^;)


クイズワールドへご招待!……はじめに


 TVクイズを楽しむ本です。
 しかも、出場者の立場に立って書いた本です。
 だから、テレビ局が明かしたくない、明かせない、クイズ番組の秘密の部分もシッカリ書かれているハズです。新聞や雑誌にだって書いてないこともズバリ判ります。この本を読んでからクイズ番組を見れば、いままで以上に番組がおもしろくなるでしょう。
 もちろん、出場者のためのクイズのノウハウもいっぱい詰まっています。なにしろぼくは10年近くもクイズをやっている根っからのクイズ好きです。豊富な経験と情報、それに膨大なデータを駆使して、クイズ必勝の技をお伝えいたします。
 それから、テレビのクイズだけではありません。新聞などの広告でおなじみの抽選クイズや、クイズマニアの実態など、「クイズ」にまつわるさまざまなことがらを分析してみます。
 さあ、クイズの楽しみ方は無限です。クイズ好きのあなたがますますクイズを楽しめ、クイズに強くなれる、クイズワールドへご招待しましょう。

北川宣浩

----------目次----------


1.総論篇 世の中わからないことだらけ、ぼくらはクイズと暮らしてる

2.話題篇 クイズマニアだから書けた!クイズがグングンおもしろくなる

3.予選篇 はがき1枚に賭ける命 必ず通るマニア必勝テクニック

4.実践篇 これがクイズ番組の実態だ ここまで知っていれば怖くない

5.優勝篇 うれしいなあ、賞金・賞品 それ以上に勝った実感が素晴らしい

6.勉強編 ここから先を読んだら……本当のクイズマニアになっちゃう



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