TVクイズ大研究

TVのクイズ番組を裸にした本!
数々の番組で優勝を続ける筆者が、自らの経験と頭脳からあみ出した、本当は公開したくない、
TVクイズ攻略のまる秘カリキュラム一挙公開!

©北川宣浩 1981
表紙

インターネット版の制作にあたって


最初に書いたクイズ本


TVクイズ大研究表紙

 「TVクイズ大研究」は、1980年暮れに上梓した、私が最初に書いた本です。今となってはハウツーの部分も資料の部分もまったく役にたたないのですが、クイズの歴史の証人にはなるだろうと思い(・_・?)、電子化してホームページに掲載します。
 1996年にNifty-Serveのクイズ&パズルフォーラムの会議室で公開したのが最初です。
 長らくベタ打ちに近いホームページでしたが、だんだんと技術改良を重ね、2012年にホームページ制作講座に通ったおかげで見栄えのいいホームページになりました。この時はパソコンで見るのを大前提としていました。

 しかし時代はすぐにスマートフォン、タブレットとパソコンが混載する時代になってしまいました。スマホでの閲覧が基本となり、ホームページはどのデバイスでも最適化されて表示されるのが常識になってしまいました。
 早くスマートフォン最適化をしなければ…。技術的手法はいくつかありますが、もっともよいのはレスポンシブWEBデザインという、1つのファイルがどのデバイスでも最適化して見られる方法です。デバイスごとの別々のファイルなら、一つを修正するのにスマホ、タブレット、パソコンと3つのファイルを修正しなければならず、面倒だし間違いの元です。レスポンシブ化は手間を取らずに3つのデバイスで最適化できる手法でした。
 1から作るのはたいへんなので、ポポデザイン様のテンプレートをベースに、いくつかの要素をカスタマイズして、過去の文章をテキストエディタの手作業で入れていきました。私の著書「アメリカ横断ウルトラクイズ クイズ王の本」を2020年4月にレスポンシブ化し、続いて「TVクイズまる金必勝マニュアル」をレスポンシブ化しました。そして6月にようやく最初に書いた本「TVクイズ大研究」のレスポンシブ化ができました。

 機会あるごとに語っていますが、私はただのクイズマニアになるつもりはありませんでした。自分の得た知識やノウハウ、そしてクイズの楽しさをみなさんに広く伝え、クイズをメジャーなものにしていきたいと思っていました。それに、学生時代より作家先生の元で書生のバイトをしていたことも手伝って、自分で本を書きたいと常々思っていました。

 クイズ番組で勝ち進み、ある程度の経験ができた1979年ごろ、知り合いの編集者に「自分の経験を元にしたクイズのハウツー本を書きたいのですが」と相談してみました。彼の勤める出版社は単行本は出していませんでしたから、彼がリライターになって、私の原稿に手を加えてどこぞの出版社に持込み、そこから出版しようと考えたようでした。

 テスト版として私がある章を書いてみて、それを彼がリライトしてくれたのですが、文章はうまくなったものの、どうもしっくりこなくて、私としては自分で全部を書きたいと思っていました。

 どこでどうなったかは忘れましたが、結局私自身が書くことになり、その編集者の紹介だったかどうかも忘れましたが、朝日ソノラマという中堅の出版社から新書判サイズの単行本として出版することに話が決まりました。

 当時はワープロがなかったので、出版社の名前が入ったB5の20×20マスの原稿用紙を大量に貰い、鉛筆と消しゴムで書いていく作業が始まりました。作文は好きでしたが、さすがに本を書く作業はたいへんで、何度も挫折しかかりました。一度出版すると決めた以上編集者も社内の立場があるようで尻を叩かれ、1980年の年末に書店に並びました。

 文字どおり、夢にまで見た自分の本が書店に並ぶことは、クイズに優勝した以上にうれしく誇らしく、北川得意の絶頂に拍車をかけることになりました。でも、予想に反して(^_^;)ほとんど売れず、再版しませんでした。最近のクイズ本は版を重ねているらしく、私は生まれる時代が早かったのかもしれません。

 今読むと文章は稚拙だし、表現は古臭いし、「あとがき」にも書いてあるけど私事が多くてまるで自伝のようですが、それなりに当時のクイズの雰囲気を伝える資料になっていると思います。

 のちにアメリカ横断ウルトラクイズなどで活躍する長戸勇人君や秋利美記雄君たちもこの本で勉強したと聞き、ノウハウを余すところなく書いてよかったと思いました。ありがとうございます。

 

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