TVクイズまる金必勝マニュアル

名人が教える150のノウハウ

©北川宣浩 1985
表紙

クイズのルーツ


 クイズ(QUIZ)とは、「なにかわけのわからないもの」という意味だったそうです。

 昔、ある紳士が友達と賭をしました。「明日までに、変な言葉をはやらせてみせよう」と。一夜明けてみると、街行く人々は口々に「クイズ、クイズ」と言っています。かの友達の方はクイズの意味がわかりません。聞けば、街の人もクイズの意味がわからないとか。それもそのはず、クイズという言葉は紳士が勝手に作った言葉だったのです。紳士は賭のために、クイズという当時意味のない言葉をビラにして、街中に張り出したのでした。
 紳士の思惑は見事に成功。こうして、クイズという言葉は一夜にしてはやってしまい、賭に買った紳士は、友達からまんまと金をせしめました。
 そのため、しばらくクイズとは「わけのわからないもの」という意味でしたが、その後、教師が生徒に問題を出すテストの意味になり、さらに、ラジオやテレビの発達にともなって、現在のような意味になりました。

 日本では、戦後、アメリカ文化の到来とともに本格的なクイズ番組が始まりました。ラジオの「二十の扉」などは年配の方には懐かしいでしょう。テレビの「私の秘密」「地上最大のクイズ」「これがクイズだ」なんて、覚えている方はいらっしゃいますか?

 

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