TVクイズ大研究

TVのクイズ番組を裸にした本!
数々の番組で優勝を続ける筆者が、自らの経験と頭脳からあみ出した、本当は公開したくない、
TVクイズ攻略のまる秘カリキュラム一挙公開!

©北川宣浩 1981
ハガキ

第2章 選ばれるハガキを出そう


ていねいにハッキリと

 肝心なのはハガキの書き方。原則的には官製ハガキに住所、氏名などの必要事項が書いてあればよい。連絡しやすいようにアパートなら棟・室番号まで、あるいは○○方まで詳しく書く。番組後との送り先と必要事項は「こんな番組あんな番組」(P19)に載せたので、そちらを読んでください。

 官製ハガキでなく、封書やハガキ大に切った紙を小包でまとめて送ったり、ヘリにギザギザのある絵ハガキで送る人もいるらしいが、整理の都合もあるので、官製ハガキ以外では出さない方がよい。だいたいそんなもので応募すればボツにされるだろう。

 ハガキの字はていねいにハッキリと。TVを見ながらあわてて書いたような踊った字や、一度に何十枚も書いたのか、書きなぐった字などは受けとる側としては読みづらいハズ。キチンと楷書で書かれたハガキの印象が良いのは誰でも同じだ。達筆を振るうことはないが、読みやすい字で書こう。

 逆に、たくさん出すし読みやすいからと、ハンコを押したり、印刷する人もいると聞くが、印刷の年賀状より、手書きの年賀状のほうが有難いのと同じ理屈で、そのようなハガキはたとえ数が多くても、当選率は低い。第一かわいげがないのでボツになりそう。自分で手書きするべきだ。

 ラジオのあるディレクターに、宛名に「御中(企業宛に送るときの敬称=個人宛の"様"に相当)」のついてないハガキはボツにする人がいる。ハガキの書き方にもルールがあるのだから、そのくらいは守りたい。心を込めて、誰にも読める字でハッキリと書こう。

 ハガキはていねいに書く

 なかには単なる抽選にすぎないとタカをくくっているのか、ただ出せばいいのだろうと、ずいぶんひどいハガキを出す人がいる。実はぼくは広告会社に勤めており、懸賞に応募してきたハガキを実際に抽選をすることがあり、その経験をお話ししよう。

 TVクイズでなく、景品プレゼント(懸賞クイズ)で実際にあった話だが−−−、ある会社のカレンダープレゼントに結婚式の案内ハガキのあまった分に紙をはりつけ、案内文を隠して、その上に必要事項を書いて、50通ほど送った人がいた。−−−いくらなんでも非常識とハガキ整理のバイトが怒って、全部ボツにした。応募規定がどうこう言う前に、抽選するのは人の子なのである。

 ひどいハガキ

 もう一つは実物を見ていただきたい。これは商品の空袋5枚を送ると、料理の本が抽選で当たるというプレミアムキャンペーンに送られてきたものだ。空袋を封書で5枚送るどころか、余った年賀状の文面に棒を引いて消しただけで「料理の本希望」などと一言も書かず、ポイとポストへ投げ入れただけ。どうです、いくら抽選だと言っても、こんなハガキを抽選用のタバに入れると思いますか。当然ですよね。「こっちはお客さまだ」とばかり、こんな応募ハガキを出すのだろうが、当たるわけがない。抽選では、単純にハガキのタバの中から必要枚数を拾い上げるのと思っている人が多いかもしれないが、そうではなく、今後の出場者の構成や、商品の販売計画を考慮して偏りが出ないよう、男女別、地区別などに仕分けしてから抽選するのが普通である。この仕分けの時点で人間の目でチェックされるのだ。TVクイズはもちろん、懸賞クイズでもキチンとしたハガキを出すように心掛けてください。

 

 

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