中年になってからバイク・オートバイの免許を取得し、北海道ツーリングや関東周辺のツーリングを楽しむノウハウ
八ッ場ダムツーリング 群馬県 2009/10/18
2009.10.18 Sunday
八ッ場ダムツーリング 群馬県


7月の北海道ツーリングから帰って以来、ツーリングをしてなかった。バイクから離れていた。
北海道ツーリングが雨に祟られたり、滑ってコケたり、美女ライダーと知り合ってメールを送ったのに返事がなかったりで、なんだか腑抜け状態になっていた。

この3ヶ月間、近所をチンタラ走った以外、どこにもいかなかった。
しかし紅葉の便りも聞こえ始めたこの頃、しばらくぶりに乗ってみることにした。

目指すは、かねてより企画していた八ッ場ダムツーリング。<やつば>と書いて<やんば>と読む。これは群馬県長野原町の地名である。ツでなくてッ(小さい)のようである。
地名の由来を調べたわけではないが、八ン場と書くところを八ッ場とサービスで点を増やしてしまったのではないか。八シ場は<やしば>でヘンなのでッにしたとか??

朝8時16分に世田谷の自宅を出発。
関越道をひた走る。三芳PAに寄ったら、隣に停めた胡麻塩頭のライダーが仲間と「八ッ場に行く」と話している。誰も考えることは同じだ。
秋晴れの青空のもと、ツーリング日和でライダーも多い。

渋滞はなく、渋川伊香保ICで降りて、県道35号線を西へと走る。

ご存知の通り、八ッ場ダムは造られていない。だからダムを見るのではなく建設予定地を見るのである。あるいは元建設予定地か。
しかしJR吾妻線岩島駅の先あたりから、道路や鉄道の付け替え工事が目につくようになる。



JRの付け替え線の橋梁が大きく国道145号線をまたぎ、その先には上空をとぐろを巻いてトンネルになる道路の新線ができている。吾妻渓谷には道路沿いにせまい駐車スペースができており、バイクを止めて遊歩道を歩いてみると、柵から身を乗り出してようやく眼下に渓谷があるのがわかる。それほど深い渓谷だ。



紅葉は始まったばかりでまだ緑がほとんどだが、葉が秋の逆光に美しく輝いており、それなりに楽しめた。

そしてお目当ての川原湯温泉に。50年以上も前から「ダムに沈む温泉」として名をはせている温泉地だ。しかしながら移転が中途半端な状態で、寂しさが募る。



共同浴場があったので入る。300円。ちなみに数軒ある旅館でも外湯=日帰り入浴が楽しめるが料金が高く、どうもイヤイヤ(外湯の)営業をしているみたいで、入りたければ共同浴場へ、というつもりなのかもしれない。

バイクで冷えた体にピリピリと温泉成分がしみ込んだ。熱すぎるので加水はしているが、源泉かけ流しである。実にいいお湯で、その後バイクで走っても、長い間ポカポカして熱いくらいだった。




さらに国道を西に走ると、はるか頭上にできかけの橋脚が何本も立っている異様な場所に出た。テレビでもおなじみの、二号湖面橋(仮称)である。ダムができるとこのあたりはすべて水没し、頭上の橋のすぐ下が湖面となるのだ。



その下に<やんば館>というダムについての資料館ができている。このところ、引きも切らぬ人気で、駐車場は満杯、観光バスまで止まっている。入場無料。



しかしながら当初は「ダム反対」だったものが、その後同意しダム賛成に。今や長野原町民は「ダム反対の反対」になっている。莫大な補償金をすでに手にしているはずであり、さらにダム建設中止の迷惑料も貰えるはずである。

国道406号線の須賀尾峠経由で帰る予定だが、走れど曲がり角にならない。交差点はいくつかあり、それぞれサインが出ているけれど、それらしい曲がり角がない。ガソリンが心配になってきたので、大きなGSに入って給油がてらオヤジに聞くと、須賀尾峠の曲がり角はもう過ぎてしまい、しかもなかなかわからないらしい。Mio P350をナビモードにしてなかったのは失敗だったか。
教えてもらった通り戻り、Mioを注視していたら、それらしい道があった。何もサインが出ていない、路地のようなT字路だ。橋を越えたら「国道406号」の看板が立っていたけれど、狭くて急な坂道だった。しかししばらく登ると二車線のまともな山道になった。
あとで思ったけど、交差点部分はダムに沈むのでそのまま放置して、山の上のほうはダムができても残るので二車線に改良したのではないか。このトリケラトプスかステゴザウルスかという橋が連結するようである。



須賀尾峠は看板も碑もない、町界の標識だけの峠だった。
その後406号をひた走り高崎市街へ。眠くてヘロヘロで疲労困憊。
マクドナルドがあったので入って休憩。これで心拍数が元に戻った。
4時に出て高崎ICから関越道を戻ったが、数か所の渋滞と、降りてからの環八の大渋滞で家に着いたのは6時43分だった。疲れた。

総走行距離は346km。往復高速道路といえども、かなりの距離でした。

○全体行程


○メインの長野原町のアップ


○やんば館はこのあたり


○今回の最高地点は須賀尾峠


この小さなGPSロガーで ↑こういうことができます。


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