中年になってからバイク・オートバイの免許を取得し、北海道ツーリングや関東周辺のツーリングを楽しむノウハウ
道東マイバイクツーリング 2008
2008.09.17 その2 ロマンでポークチャップを食べ、裏道で釧路へ
別海町に
ドライブインロマン
という店がある。ここは爆盛りブームになる前から、700gのでかいポークチャップが有名で一度食べてみたかった。2日続けて蟹だったせいもあり、畜肉を補給すべく、ロマンへ。調理に時間がかかるため予約したほうがいいとバイク雑誌に書いてあり、手前の中春別から電話をしておいた。
ちなみに頼んだのは400gのポークチャップミニ。それがこちら。周辺の肉は焼け焦げで硬くなっているところもあるが、総じておいしく、これなら700gでもいけたと思う。ライスとアイスミルクをつけて1950円だった。
今日は釧路まで出る。普通は国道44号線まで出てひたすら進むのだが、それはあまりにつまらない。国道なんてトラックなどが時速80kmでぶっ飛ばしている。そこで紙やネットの地図をいろいろチェックした挙句、道道や町道を走り継ぐことにした。
まず新酪農村展望台を再訪する。ここも3週間前、一家で訪れたところ。牧場地帯の中に忽然と現れる鉄塔で、360度の牧草地が見渡せる。取り立てて絶景というわけではないが、なぜかマイナーな魅力を感じてしまう。今日は晴れているし、冬に備えて刈り取りが始まっていた。遠くの牧場になんと鹿の親子3頭が走っている。鹿は昨日のカムイワッカ湯の滝でも飽きるほどみたが、広い周囲に何もない牧場を鹿が走っているのは新鮮だった。
その後、道道813号を通り釧路方面に向かう。この道を通る観光客・観光バスは皆無だし、ライダーともほとんどすれ違わなかった。道の左右はずーっと牧場で、快晴の空の下、緑がまぶしい。
厚岸町北部の太田という集落に出て、ACOOPでジュースやスニッカーズを買っておやつ。「太田屯田開拓記念館」という看板があったので、時間つぶしに行ってみる。3時なのに今日でやっと3人目の客になるらしい。太田とは元は人名だが、その後地名になった由。北海道ではよくあるケースで、開拓時代の農機具などの展示記念館も道内各地によくあるケースだ。
受付のおばさんが、「36年前に函館から嫁いできたけれど、道が険しくて歩けなかった。父は結婚3日前になって嫁に行かなくていいと泣いた」と話していたのがすごい。36年前は1972年で昭和47年、大阪万博も終わっている。それでコレだから、明治期の屯田兵、ましてや彼らの官舎を作った囚人たちの労苦はいかほどだっただろう。
この記念館でマイバイクは2000kmの走行距離になった。その後も引き続き、国道44号線に出ないで極力裏道と言うべき道道を走り続けた。中継地点になる上尾幌駅はとても静か、音も時間も止まったような静けさだ。駅前の郵便局にだけは数人の局員がいた。
ようやく国道に出て西へと進み、六花亭釧路春採店に立ち寄り、妻が依頼のポイントカードの景品を引き換えて、スーパーホテル釧路駅前に着いた。ホテルのコインランドリーで洗濯をする。前回の大雪高原山荘では乾燥に1時間かかったが、こちらは業務用の乾燥機らしく30分で乾いた。でも冷めるとなんとなく湿っている。そこでバイク用の荷造りロープを物干しロープにして、部屋の中で干した。
走行距離:267km
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