中年になってからバイク・オートバイの免許を取得し、北海道ツーリングや関東周辺のツーリングを楽しむノウハウ
道東マイバイクツーリング 2008
2008.09.16 その2 天に続く道、斜里町
網走市内にはまったく寄らず、そのまま知床半島のウトロ方面に走る。珊瑚草に次いでの今日の目標は、斜里町の「天に続く道(天まで続く道とも)」に行くことだ。先日のテレビ東京「いい旅・夢気分」で岩城滉一と金子昇がバイクで訪れた、まっすぐの道が地形の関係で天に伸びているように見える、北海道ならではのスポットだ。
インターネットで探したが、ピンスポットの場所が出ておらず、結局斜里町観光課に電話をして聞いた。電話口のおじさんは「天まで続く道」という呼称を知らなかったが、たぶんあそこという場所を聞いて地図で確認した。

網走市街を抜けて国道334号に出て東へと走る。国道334号線はウナベツ岳に近づくと左(北東)に45度曲がるのだが、ここを曲がらずまっすぐ行く町道があり、その先端から334号線を振り返ると、1直線29kmの道が天に続くように見えるのだ。ここが「天まで続く道」を見られる場所で、テレビで見た木製の展望台もあり、いろいろなアングルで写真を撮った。

天に続く道



そうしていたら能取湖で見かけたエースJTBのミニバンがまたやってきた。客は関西弁の老夫婦1組だけだが、それにガイドと運転手が付いている。相当高いツアーだな。ガイドが老夫婦の写真を撮っている脇で見ていて「さっきもお会いしましたね」と。しばし雑談。次の観光スポット、オシンコシンの滝でも会うかなと思ったら、こちらが出発しようとしたとき、脇に手を振りながらこの一行がやってきた。夫婦とガイドに「お疲れ様です」と声をかけました。さらに翌日の相泊への道でもすれ違った。




オシンコシンの滝駐車場で携帯電話を取り出し、今夜の宿を予約した。前半戦である昨日までの宿は東京で予約をしておいたのだが、今日からの後半戦は予約していない。というのは、天気や体力によって予定通り行かないこともありえるので、あえてフレキシブルにしておいたのだ。だが、大体の目安は立てており、今日は羅臼の民宿いしばしに泊まるつもりでいた。かつて家族旅行で泊まって快適だった民宿だ。
そこで「今日泊まりたいんですが」と控えてきた番号に電話をすると、電話口のおばさんは数を数えるような声が聞こえて(部屋割りを確認していたのだろう)「今日は満室ですね」と。それで引き下がっては旅のプロとは言えません。そう言われるのは想定内。
「12年前に泊まったことあるんだけど(本当)、それでも満室?」と聞くと、しばしの沈黙ののち、「はい、よろしいですよ、お待ちしています」となった。
世の中そういうもんだ。これで一安心。

オシンコシンの滝は上を通る旧道から見下ろせるのだが、その道の入口がなかった。売店のおばさんに聞くと、西側の道はふさがれて、今はトンネルを越えた東側からしか登れないと言う。そこで行ってみると、旧道には入れたものの滝が見えるところの手前で通行止めになっていた。ロスタイムである。ウトロの知床自然センターについたのは2時を回っていた。


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