中年になってからバイク・オートバイの免許を取得し、北海道ツーリングや関東周辺のツーリングを楽しむノウハウ
道東マイバイクツーリング 2008
2008.09.15 Monday
大雪高原散策
今日も快晴。紅葉の始まった
大雪高原の沼めぐり
をする日だ。
朝食は卓上には漬物と焼き魚、温泉卵があらかじめセットされており、サラダや煮物、塩辛などがバイキング形式だ。昨夜はごはんを3杯食べて、今朝も2杯食べた。
沼めぐりというものの実際は軽登山であり、ヒグマの生息地帯に踏みこむため山荘脇のヒグマ情報センターでヒグマ情報と沼地の状態のレクチャーを受け、登山者名簿に記名して登り始める。
沼めぐり1周4時間の、特に後半はきついらしい。これまで北海道の滝やら湿原やらあちこちを徒歩で巡ったが、体力に自信がない者は徒歩2時間程度の高原沼で戻ったほうがいいという。そこで徒歩1時間くらいのさらに手前の緑沼まで行って戻ることにする。軟弱である。前半は階段になっていたり、木道があったりで整備されているらしいが、後半はぬかるみ状態で長靴がいるらしく、山荘では1足600円で貸していた。
GPSを首からぶら下げ、他の登山者と団子状態になって熊よけの鈴を鳴らしながら登り始める。おばさん団体を抜いたのはいいが、写真を撮って立ち止まると抜かされ、それを繰り返す。かなりの急坂で早くも後悔する。しかもバイク用のオーバーパンツがまとわりつき、歩きにくい。この暑さならジャージだけでもよかったと思う。40分ほど歩いたか、ようやく最初の土俵沼が見えた。小さな沼だが沼よりも背後の山並みが美しい。しかも上空には飛行機雲ができており、アクセントを添える。肝心の紅葉は始まったばかり。一部の気の早い木が赤く、黄色く色づいている程度だが、それでも充分に美しい。
ついで、バショウ沼、そして滝見沼。ここではプロらしいカメラマンがでかい三脚を立てて撮影している。
1時間もたたないで、目標の緑沼に着いた。大きな沼で、水に映る山並み、色づいた木々、浮き草、魚、青空、絹のような雲、どれをとっても絶景である。
これ以上の何を望めばいいのだろう。心底、そう思う美しさだ。
緑沼の先には大学沼や高原沼があり、おそらくはもっと紅葉しているのだろうけれど、体力に自信がないし、先を急がなければならないので戻った。
山荘に戻ってオーバーパンツを脱ぐと、下に穿いていたジャージが汗で濡れていた。乾かすためにしばらくこのままでウロウロする。荷物をまとめなおして、気合を入れて未舗装の林道を下る。
時は10時47分、快晴なのでこれから山荘へと上がってくるクルマも多いだろう。下り坂は制動が利きにくいのでコケやすい。現に、ヌプントムラウシ温泉の下りではレンタルバイクで3回もコケた。ビッグスクーターは未舗装路を走るようには作られていない上に無理なスピードやカーブを取ったためなので、そうならないよう注意して下る。時速25kmくらいでソロソロと走り、後ろからクルマが来たら路肩に寄って追い抜いてもらった。比較的フラットで、急カーブも荒れた路面もほとんどなかったのでコケずに無事通り抜けられた。マイバイクが傷つかないでよかった。
国道273号に出て、いったん
三国峠
を訪れる。6月には帯広側から登って引き返しており、2回に分けて両側から峠を制覇することになる。峠からの眺めは比類のない絶景で、快晴なので向こうの山並みまでくっきりと映えている。紅葉にはまだ早いが、やや黄色くなってきた木々が逆光に輝いて美しい。ちょうど昼なので売店で買ったドラ焼きをランチとする。そして土埃まみれのバイクをタオルで拭う。
峠で引き返し再び国道39号線に戻り留辺蘂方面へと向かう。石北峠の手前の
武華トンネル
の旧道を走りたかったのだが、すでにアスファルトがはがされてゲートがしまっていた。旧道には
七福台
という景勝地が地図に記されていたのだが。
石北峠の碑の前では自転車に乗っていた頃から何度となく写真を撮っているが、どうも往時の碑はなくなったみたいだ。なんでも火事で峠の売店が焼けてしまい、レイアウトも変わってしまったとのこと。
ほとんど無人地帯の国道を軽快に走り、
道の駅おんねゆ温泉
に。ここで電波が通じたため半日ぶりにメールチェックや買い物などをして、留辺蘂から道道103号を通ってサロマ湖のほとり、
民宿船長の家
に着いた。
なんとまだ3時27分。とても早く着いたので昼寝をするかな。
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