中年になってからバイク・オートバイの免許を取得し、北海道ツーリングや関東周辺のツーリングを楽しむノウハウ
バイクでお遍路 高知県
2016.05.04 Wednesday
バイクでお遍路:バイクを廃車にして飛行機で帰京


バイクショップが紹介してくれたニュー民宿中村は、今は使っていない板の間の食堂に、5人組が泊まっている片隅に寝かせてもらった。



素泊まり3000円で、5人組は9時ごろまでは騒いでいたがそのままおとなしくなって、静かになった。毎度のことだけれど2時、4時ごろ目が覚めて、結局6時前から起きていた。
板の間だからか、腰が痛い。事故のせいではないと思う。とにかく、まったく無傷で打ち身もないのは奇跡なのだろう。お大師さまがお救いくださったと思っておくしかない。ありがとうございます。ご心配・ご迷惑をおかけしました。

しかも高知の人は驚くほど親切で優しく、民宿のオーナーは近くの仏具店のやとわれ店長をしているとかで、その出勤途中にバイクショップがあるから送ってくれると言うので、便乗させてもらった。

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結局バイクは部品がないとエンジンをかけるための電気系統が直せないようだ。部品の取り寄せは連休明けになるし、直っても私が引き取りに高知には行けず、陸送してもらうと35000円以上かかるらしい。

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ここが判断のしどころだったが、廃車をお願いした。バイクの楽しさに未練がないと言えばウソになるが、これが引き際なのだ。引き際を誤って事故を起こすバカは多数いる。昨日も神戸で暴走した乗用車が何人かをはねた。

バイクショップの真裏が土佐くろしお鉄道の具同駅だ。ここから高知方面に出て高知龍馬空港から帰ることにするが、9時10時にまったく列車が来ない。
「しばらく待たせてください」とバイクショップのおやじに言ったら、
「スクーターを貸してあげるから近くに行って来たら」と、スズキスカイウェイブを貸してくれて、佐田の沈下橋を教えてくれた。




実は、昨日天気が良ければここに寄るつもりでいたのだ。

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沈下橋は洪水で橋が流されるのを織り込み済みで、洪水のときは沈み、水が引いたら再び現れるように作っている橋だ。

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清流四万十川にかかる沈下橋の観光的な人気は高く、観光バスまで訪れ、広い駐車場まである。
バイクや軽自動車でも渡れるので、バイクで渡ってみた。

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柵がないし、観光客も大勢渡っているので気を付けて渡る。水は本当にきれいで、緑の山々と真っ青な青空とのコントラストが、とても美しかった。来てよかった。

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バイクショップに戻ると、「よい思い出はあまりないと思いますが…」とおやじが気の毒がって声をかけてくれたので、「とんでもない、とてもよかったです。高知の人は優しいし、また来ます」とお礼を言って、具同駅に向かった。

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かわいいイラスト入りの列車の時間に合わせて女子中学生が駅に来て「こんにちは」と私に挨拶する。なんて素直な子供たち。ライダーズジャケットを来た胡散臭いおっさんに挨拶してくれるとは。

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1駅で中村駅に着き、JR乗り入れの特急あしずり4号で高知駅まで。

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12月の高山本線以来のローカル特急の旅。美しい景色を見ながら高知駅に向かった。

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そして高知龍馬空港からお子様で満席のANAで帰京した。

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明るいうちに羽田空港に着くのは久しぶりだった。

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