中年になってからバイク・オートバイの免許を取得し、北海道ツーリングや関東周辺のツーリングを楽しむノウハウ
バイクでお遍路 高知県
2016.05.03 Tuesday
バイクでお遍路:カーブで転倒、救急搬送、お遍路中止
ここはどこ、何が起きたの…。
土佐清水市の市街を抜けて、足摺岬へと向かう、あとで知ったが久百々(くもも)という地名のあたり。左カーブだがちょっと速度が出ていたのか、対向車も来て焦った。あわててブレーキをかけてハンドルを左に切ろうとしたら、右がら転倒した。速度を抑制できず、ブレーキがヘンに効いて転倒したのだろう。
ここが現場。あとから行ったのだが。こんなカーブが曲がりきれなかったとは。
転んだ瞬間は覚えている。あ、やっちゃった、と思った。右から転んだのも覚えている。対向車にひかれずに済んだらしい。
次は救急隊員が声をかけていた。どうやら寝ていたようで、目が覚めたらはっきりと住所や氏名が言えた。親切な人が119番通報をしてくれたらしい。しかもバイクを立ててくれて、右側の割れたカウルをガムテープで補修してくれている。
救急隊が来るまで30分くらいあったらしい。
バイクの荷物を救急車に運び込んでもらい、ピーポピーポと宿毛市の病院へ。
医師の呼びかけにも明快に答えて、医師も安心している。血圧を測りつつ点滴を受ける。なんの点滴だろう。特段、しなくてもよいと思うが。
CTの順番が来たので、CTを取る。
整形外科の先生が来てくれて、異常なしだった。
ただ、左の頭が痛いのと(ぶつかったのは右から、頭が痛いのはいつも左)、前々から左肩が凝って腕がしびれるので、湿布薬を処方してもらった。湿布は便乗である。
入院は不要で帰ってよいそうだ。自分でもそう思う。
病院のロビーからアクサダイレクトに電話をする。新入社員なのか、単純な自損事故なのに要領を得ない。つまらない質問にたらいまわしされる。
とにかく、宿毛市内からレッカー車が来てくれることになったので、途中にある病院に寄ってもらい、私を現場に運んでもらうことになった。バイクの電子キーも私が持っているし。
外は豪雨になっていた。この状態で転ばないでよかった。
現場はここだ。バイクがきれいに置かれている。通報や事故の事後処理をしてくれた人たちに感謝します。
天気が良ければきれいな海辺の道路だ。
豪雨の中、レッカーに積み込んでもらう。
中村警察署で事情聴取。
そしてバイクショップに持ち込んだが、どうにもエンジンがかからない。スイッチを入れても、メーターが触れず反応しないのだ。ただし、ボックスの開閉はできるので、キーの不具合ではなく、始動の電源系がどうかしてしまったのだろう。
これまで何回か転んだことがあるが、エンジンの電源が入らないのは初めて。
結局バイクはお泊りになった。
一方で、四万十市の宿はすべて満室。見かねたバイクショップのおやじが、「知り合いだから」と聞いてくれたのが、民宿。なんと板の間に雑魚寝なら3000円でよいとのことで、背に腹は代えられずお願いする。
近くのレストランはコミコミで、結局コンビニ弁当になった。
何はともあれ、生きているどころか、血も出ていないし骨も折れてない。青くもなっていない。
命拾いをしたのはこれまでお遍路でお祈りを続けていたからか。あるいは代わりに死んだ人がいるのかもしれない。
何かあったらもうバイクはやめようと思っていた、その何かが今日だった。
大学時代の自転車部の思い出を引きずって、風を切って北海道や四国を走れたのは無上の喜びだった。
家族にも心配をかけ続けていた。もう次はない。いかに好きなこととはいえ、バイク事故で死ぬのは多方面に迷惑をかける。四万十にバイクを置いていくのか、あるいは何らかの方法で東京まで運ぶのか、あし〜た、考えよう。
これまでありがとうございました。そして申し訳ありませんでした。
もしバイクに乗るにしても、近場の足としか使いません。
お遍路さんの残りをどうするか、落ち着いたら考えます。
<<前の記事
< TOP >
次の記事>>
© N.Kitagawa, All rights reserved.