中年になってからバイク・オートバイの免許を取得し、北海道ツーリングや関東周辺のツーリングを楽しむノウハウ
天目指峠ツーリング 埼玉県飯能市 2010/06/06
2010.06.06 Sunday
天目指峠ツーリング(埼玉県飯能市)と山奥の魚料理店<宇ぜん>


久しぶりの好天の日曜日。
ツーリング日和が予想されたので、久しぶりにツーリングに行こうと昨夜から地図で検討。これまで何度か行っている埼玉県飯能市名栗の峠をめざすこととした。

9時5分に世田谷の自宅を出発。環八を北上し井の頭通りへ。吉祥寺駅のガードをくぐり浄水場の先を右折(北上)して西東京市(田無)へ。北原交差点から新青梅街道を西へ西へ。JR青梅線のガードの手前<東青梅三丁目>を右折して青梅市街地へ。JR青梅線踏切の手前、<成木(なりき)街道入口>交差点を右折して山道をひた走る。

青梅まで40kmを1時間45分くらいで走り、コレといった渋滞もなく天気も良い。
ジャケットが秋冬仕様でさすがに暑く、ガソリンスタンドでインナーを外したらスースー風が入って快適になった。

成木街道からは山道の様相でさらに分岐した道路の脇は伐採されたハゲ山が。頭頂部に毛がチョンチョンと残っているのみ。

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誰のことだよ。

名栗川沿いに走るが水はきれいで、上流は都民県民の憩いの場になっている。

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途中、いくつかトンネルをくぐるが、脇に旧道が残っておりハイキングコースになっている。この小沢トンネルの右側が旧道。

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JAいるま野は古い木造建物をそのまま利用しており、いい雰囲気だ。

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このJAの先がめざす天目指峠への分岐交差点だ。昨夜、地図で未踏の峠を探していて"発見"した天目指峠は、<てんもくし峠>と思っていたら<あまめざす峠>と読むらしい。峠の上に説明書きがあるとインターネットに出ていたので、確認しなければ。

峠の道は舗装はされているが小砂利が浮いたり穴があったりで走行注意。1車線なので対向車にも注意。眺めはあまりよくなく、杉木立の中をひた走る。

ほどなく峠につき、サイクリストが写真を撮っていた。

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天目指峠は昭和35年(1960年)に開鑿(かいさく)された峠で、アマメとはこの地方で豆柿のこと。といっても富有柿の小さいものではなく、豆柿という紫色の小粒の柿があるらしい。<指す=ざす>は焼畑農法を言うらしい。
それで<あまめざす峠>。しかしどうしてそういうものをネーミングのネタにしたのか。
天(てん)を目指す峠ならイミや開鑿者の気持ちもわかるが、ダブルミーニングか。

旧名栗(なぐり)村と飯能市を結んだ峠なのだから栗飯峠にしたほうがよほど理にかなっている。

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関東ふれあいの道というハイキング道が尾根伝いに通っており、ハイカーも通りわりとにぎやか。石畳のちょっとした休憩スペースもある。
サイクリストがGPSのm241Cを持っていたのでひとしきり会話した。自転車だと速度が遅いのでバイクのようにきれいな軌跡にならないらしい。



こうして天目指峠を越えた。なかなか楽しい峠だった。また走ってもいいです。

狭い山道を下り、国道299号線に出た。これから秩父方面に走り正丸峠を越える。
12時を回ったので昼食にしたい。

すると<煮魚・焼き魚>の看板の店が目に付いた。しかも食堂らしい雰囲気ではなく民家である。こんな山奥で魚かよ、と入ってみることにした。

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その店<宇ぜん>は古民家を活用した料理店で、カウンターとテーブル席があり、雑然とした昭和の雰囲気の残る店。はがき大の絵や伊万里の器も展示している、「なんでこんなところにこんな店が」シリーズである。

地元の、ハーモニカの先生という初老夫妻と、マスターが<大家さん>と呼ぶ老夫婦とが時間を合わせて引き合わされたらしく、会話が弾んでいた。大家さんもハーモニカをするらしい。

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ホッケの開きを頼んでみたが、やや水っぽいもの(冷凍だから?)脂も載っており、この山奥にしては十分においしかった。しかも付け合わせも店で作ったものと思えるがそれもおいしい。

コーヒーにもこだわりのある店のようだが、老夫婦同士の会話がはずんでいるので早々に辞して持して正丸峠をめざすことにした。

次の記事に続く


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