中年になってからバイク・オートバイの免許を取得し、北海道ツーリングや関東周辺のツーリングを楽しむノウハウ
笹子峠・大菩薩峠・柳沢峠(山梨県) 2009/06/07
2009.06.07 Sunday
柳沢峠 山梨県


大菩薩峠の入口、上日川峠から山道を下り、国道411号線に向かう。
途中、鹿が倒れていた。おそらくクルマに轢かれたのだろう。それも死体の状態からして今日のことだろう。これだけ大きい鹿ならば車もダメージがあったに違いない。しかし猟銃で撃たれたのだったら、流れ弾の危険がある。

鹿の死体

国道に出たら道は二車線になり、高速走行が可能に。それまでは車がやっとすれ違える狭い山道を注意深く走っていたが、道路がいいとこうも違うものか。やはりあちこちで高速道路を造りたがるわけである。
国道411号線は大菩薩ラインと愛称がついているが、東京では青梅街道である。言いかえると、新宿のガード下から青梅街道を延々走ると、すごい山道を通って塩山を経て甲府に抜けられるのだ。140km。

途中ループになっている箇所もあり(山道の途中から見えた)、トンネル工事をしている個所もあって、金をかけているのがよくわかる。そうしないと地元も困るのだろう。

大部分は快適に走れる道で柳沢峠に着いたらバイクだらけですごい混雑。
久しぶりに晴れたので考えることは皆同じである。
富士山が絶景とガイドにあるが、上部が雲に隠れていた。しかし山の間からさらに頭を出してそびえる富士は、やはり神々しく美しい。

柳沢峠からの富士山

峠には茶屋があり、名物は麦とろらしいが、ライダーだらけに辟易して(おまえも同類だろうが)写真を撮ってすぐに下る。

柳沢峠

この先北上すると多摩川の源流への道があるらしく、源流は山道を歩かないと見られないだろうからパスするとして、少しでも林道を走ってみたいと、欲を出す。
国道から「← 一の瀬高原」の看板を左折し(さらに北上し)、狭い山道を登って行く。
左右の分かれ道になり、右は犬切峠なので、左に行けば源流方面だろうと進むと、道がどんどん悪くなってきて、ツーリングマップルには舗装となっていたけれど、舗装とは名ばかりで穴が開いていたり、砂利が浮いていたり、ついには未舗装になってしまった。しかも砂利道ではなく泥道で、昨日の雨の水たまりがすごく、道はぬかるんでいる。こんなところで滑って転ぼうものなら、ひどい目に逢う。
慎重にも慎重に進んで行った。しかしながら民家があるんだよね、この道の左右。人が住んでいる気配はないけれど、ここにも定額給付金を配るのかと思うと、行政・政治はたいへんなんだなあ。
そのうち傾斜はますます急になり、マジェスティの限界に挑戦となった。路面はコンクリートを流した雰囲気で、それが岩のように割れており、走りにくい。

道はさらに左右に分かれ、広い左に行ってみたら、ほどなくチェーンが掛かって通行止めだった。
徒歩で右の道を見てみると、入口は異様に狭くて登山道。道路中央部の石が持ち上げられているが、おそらく四輪が腹でこすって石がえぐれたのだろう。

泥道

国道まで戻るか、この右の道を行くか、しばし思案したが思い切って登山道のような右の道を行くことにした。大名栗林道を走破した自信ではなく、あの泥の水たまりを再び走りたくなかったのだ。
汗だくになってバイクを転回し、"登山道"に入る。




しかしこの道もなんと行き止まり。ツーリングマップルにはそんなこと書いていなかったのになと、怪訝に思いつつも戻るしかない。あの泥道・水たまりも再び走るしかなかった。
道を間違えていたと気付くのはもうちょっとあと。

犬切峠への分岐に戻り、犬切峠へ向かう。しばらくすると前に「林道一の瀬線」のゲートがある分岐道に出た。東京都水道局の管理とあるが、ここは山梨県である。多摩川が東京都民の水源であるのがよ〜くわかる。
一の瀬線に進むと、またとんでもないことになりそうだったので、素直に右のメイン道に行く。
分岐に出て、ここは右だろうと思ったら右は通行止め。やむなく左へ。

通行止め

ここからの道が長かった。狭い山道で時折視界が開け、景色は悪くない。しかもところどころに民家があり、民宿や奥多摩旅館なんてのもある。失礼ながらこんなところにいまどき泊まる人がいるのだろうか。どうやら登山の人が泊るらしい。

しかしながら走れど走れど山道ばかり。いったいどこを走っているのか気になるがそのうち国道411号線に出るものと思って走った。

するとゲートを抜けた。振り返ってびっくりした。さっき見た「林道一の瀬線」とある。反対側から入ってしまって一周したのだ。本来はさっき右に行くと国道なのに、通行止めで行けずに左に行ったおかげで一周してしまった。
つまり、さっきの泥道は本来の道よりももっと手前の、間違い道だったのだ。GPS軌跡で見たらなるほどと思うが、てっきり源流への道だと勘違いしていた。

キツネにつままれた感じであったが、結局「← 一の瀬高原」の分岐に戻る。景色がよかったので許すが、ヘタすればロスタイムである。よくよく見たら通行止めの看板が貼り付けてあったがこれじゃわかんないな。

●全体行程マップ(左下から時計回りに右へ)
柳沢峠

●迷った部分(全体行程の左上部分)
林道一の瀬線

このあと、東京に近い国道とは思えない断崖絶壁を走り丹波山村へ。

国道411号線

そして標識すらない今川峠を越えて小菅村に。バス停しかなかった鶴峠を越えて上野原に。
中央道で帰りました。17時9分帰宅。走行距離280km。疲れた。
だけど泥道で汚れたバイクはすぐに洗車しました。


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