中年になってからバイク・オートバイの免許を取得し、北海道ツーリングや関東周辺のツーリングを楽しむノウハウ
十勝 ツーリング ─ 2008.06.27
2008/06/27 Friday

昨2007年にバイクの免許を取得したのは、
「北海道の林道をバイクで走りたい」
という妄想からだった。それが今回実現する。

自分のバイクは昨年末に売り払ってしまって今のところないので、レンタルバイクという選択肢になる。YSP帯広が道東地区おそらく唯一のレンタルバイク屋で、こちらに申し込んだ。

林道を走るので、セロー250を予約。昨年12月まで乗っていたオフロードバイクなので、勝手はわかっているはず。

ヘルメットなどはゆうパックで送っており、リュックとライダーズジャケットを抱えて帯広空港からバスで市内の停留所まで出て、そこからはタクシーでYSP帯広に。

懐かしのセローに対面し、かつて使っていたGPSやデジカメのスティとタンクバッグを取り付けた。

YSP帯広

時は11時を回り、いよいよスタート。北上して糠平から三国峠を目指す計画だ。
ところが、ちょっと走ってギアの異常に気づいた。1速、2速は普通に入るのだが、3速が異常に固くて入らないのだ。だましだまし帯広市内の交通量の多い道を走るが、たまにしか3速に入らず、2速でグォングォン路肩を走るだけ。

セローは5速までだが、3速目がまるで6速に入れようとしているくらい固い。左手でクラッチを握りつめ、左足でギアを思いっきりすくい上げるが、たまにしか入らず、入れば4速、5速は問題なく入る。
市内で一度YSPに電話をしたら、「クラッチの遊びが多いのかも」とケーブルを締める方法を教えてもらったが、それでもダメ。
これまで自分のセローでエンジンがかからなかったり、林道を上れなかった悪夢がよみがえった。これではとても林道や長距離は走れないだろう。

やむなく12kmくらい走った、何の目標物もないところで再び電話をすると、代車を回してくれるという。いくつか車種を言われたが、これまで2度ほど東京でレンタルバイクで乗っているマジェスティを希望し、40分後くらいに店長が届けてくれた。

ところが店長がセローに乗ってみるとギアが入る。まったく普通に入ってあっちに行ってこっちに戻ってくる。
どうしたことか。




ただ、店長でもこのセローはヘンらしく、足もとのギアに油が足りないか、調整不足か、代車のマジェスティでよければどうぞどうぞというので、この際、マジェスティにすることにした。ただしスクーターなので未舗装路はあきらめるしかない。北海道の林道をバイクで走るのが夢で、そのためにお金をかけて来たのだが、またの機会に譲るしかなくなった。

セローとマジェスティ

セローの荷台に縛っていたリュックは難なくマジェスティのシートの下に収納。デジカメは風防が邪魔をするので取り付けなかったが、GPSホルダは取り付けた。
こうして、国道241〜273号を軽快に北上し、左右には牧場地帯を眺め、北海道の大地を自転車に代わってバイクで疾走する夢の第一歩が実質的にスタートしたのだった。

この一件を妻にメールをすると、これまで何度となくセローに泣かされているのは「ご先祖様が乗るなと言ってるんだ」との見立て。そうかもしれない。もうセローやオフロード車のことは考えないほうがいいのだろう。これからは救世主のマジェスティ一筋で行こう。

糠平で楽しみにしていたのは、みはる食堂豚丼を食べること。ただし最近のネット情報によると「休業中」だったので嫌な予感はしていた。そして案の定、廃墟のようなみはる食堂が。

みはる食堂の跡

2003年に自動車で来たときはこの前のスペースにバイクが多数止まり、ライダーたちが豚丼を食べていた。私も豚丼を頼んだら、神経質そうなおやじが炭火で網焼きをして、大きな、それでいて柔らかい豚肉が3枚乗った豚丼が出てきて、たいへん感激したものだ。有名な帯広駅前のぱんちょうの豚丼よりもおいしかったのに、残念極まりない。

ちょっと上ったレストランナウシカ糠平温泉ホテルの料飲部)で豚丼をいただいたが、肉は2枚で味も推して知るべしだった。

レルトランナウシカの豚丼

ここで聞いたら、みはる食堂のおやじが亡くなったのではなく、体調を崩したとか。十分やっていける味だが、糠平自体が廃墟のように静まり返っており、数軒の温泉旅館がなんで商売になるのか不思議なような状態では仕方ないだろう。

この先、糠平湖を右に見てタウシュベツ橋梁の入口(糠平三股林道入口)に到着。

タウシュベツ橋梁入口

けれども深い砂利道で、マジェスティの足がとられると思い、進入を断念するしかなかった。クルマで2度ほど来ているのを言い訳にする。

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