中年になってからバイク・オートバイの免許を取得し、北海道ツーリングや関東周辺のツーリングを楽しむノウハウ
大名栗林道から正丸峠へ 2007/08/19
2007.08.19 Sunday
いよいよ待ちに待ったダートを<ヤマハセロー250>で走る日が来た。これまで和田峠ヤビツ峠を越えたが、いずれも舗装路だった。しかし"北海道の林道をバイクで走りたい"という目的で普通自動二輪免許を取ったのだから未舗装路の走行練習は必須である。
これまで未舗装路は自動車では何度となく走っているし、自転車でもぐちょぐちょの雨の中の走行も体験しており、バイクの感触を掴んでみることとする。

場所は埼玉県飯能市の名栗にある大名栗林道(おおなぐり・りんどう)大松閣(たいしょうかく)という温泉旅館の奥にある。


埼玉県:名栗温泉 大松閣
〒357-0112 埼玉県飯能市下名栗917

都心から1時間の自然の郷。館内は木のぬくもりが感じられ、客室と展望風呂からの眺めは最高です。

PHOTO:Jalan

地図 
     
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大名栗林道はツーリングマップルその他には関東に残された貴重なダートの林道と紹介されている。

大名栗林道

10時過ぎに大松閣に着いたので、チェックアウトのお客さんが見送られていた。いよいよこの先がダートの林道である。
しかし通行止の表示がでていた。悪路で林業関係者しか入れないとある。が、ゲートはない。ん〜、規則を守るのを主義にしてきたが、ここは自己責任か。

大名栗林道

ちょっと走ってみてみたら愕然とした。いきなり、雨水で深くえぐれた溝が出来ているのである。砂利と言うより石ころが散乱し、タイヤやハンドルが取られる。どのルートを取っていいかも分からないくらいの悪路である。北海道の悪路を走りつくしている自信があったが、これは半端ではない。なぜ関東に残されたダート道か分かった気がする。
ズルズルとタイヤがすべり、アクセルを吹かしても動かず、かといってふかしすぎるとがけ下まで一気に飛んでいってしまう恐怖感。そうこうしているうちに右側にコケてしまった。速度が出てなかったのが幸いだ。足をつこうにも溝が深くて足をとられてしまうのだ。


ようやくバイクを起こし、息も絶え絶えである。この悪路はムリだと断念し、引き返すことにするが、バイクを転回するにも場所がなく、それ以前にバイクの左側に行くことすらままならない。必死にバイクを押さえてバランスを保ち右側に回りこむ。しかしまたごうにもまたげず、動かそうにもタイヤが砂利に取られて動かない。
すると中年ライダーが登ってきて下で停まっている。相当待っていただかないとどうにもならないので、「お先にどうぞ」のサインを出して登っていただく。スイスイと登っていくのが不思議だ。

押したり引いたりしてようやく平らな場所に出して、ヘロヘロになってバイクにまたがり、何度かエンストしながらもヨロヨロになって大松閣まで降りた。

免許取り立て3回目のツーリングであの林道はハードすぎたと反省したが、原付バイクや自転車のあんちゃんまでもが登っていく。をいをいいくらなんでも…と思ったが降りてこないところを見るとそのまま登っているようだ。
そこでしばし考えたが、林道を走るためにダート路の練習に来たのだから、やはりここは練習で走ってみないと今後のコトにもかかわると思い直し、Uターンして再度アタックした。今度はさっきより上に登ったがさっきよりも悪路になった。30cmくらいの溝まで出来ているのだ。そしてまたコケてしまった。ショックである。バイクを起こすがガソリンの臭いがする。またも右側に倒れたので、バイクの左側に廻るのもタイヘン。そしてまたも中年ライダーがスイスイと登っていった。

大名栗林道

技術が未熟なのか体力がないのか両方なのだろうが、劣等感にさいなまされながらもようやくバイクを転回してヨタヨタになって大松閣まで下った。
怪我がなかったのが幸い。速度が出てなかったからだろう。バイクもハンドルにプロテクターをつけたので大丈夫だった。

そしてさわらびの湯という日帰り温泉施設に吐き気さえも催しながらヘロヘロになってたどり着き、ガキだらけの温泉に入った。温泉でもめまいがし、息もゼイゼイでこのまま死ぬかと思った。

さわらびの湯

能力がなかったことを身を持って思い知らされた。このあと、どうすればいいのだろう。

次の記事へ続く

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