中年になってからバイク・オートバイの免許を取得し、北海道ツーリングや関東周辺のツーリングを楽しむノウハウ
和田峠、初めてのツーリング 2007/07/01
2007.07.01 Sunday
バイク<ヤマハセロー250>を買って初めてのツーリングだ。

今回は何から何まで初めてなので、目標としては…
バイクに慣れる。
交通の流れに慣れる。
操縦技術に慣れる。
ウェアや昼食、休憩に慣れる。
林道に慣れる。

などなどである。これで課題を見つけ、次回・次々回で解決策を探っていくことにした。

まずは府中の墓所に行ってご先祖様に免許取得とバイク購入の報告をし、安全をお祈りする。

墓の前は地道だがバイクで入っていけた。墓掃除などをする。

次いで、八王子市の小仏峠まで行ってみる。
中央道は小仏トンネルを、国道20号線は大垂水峠を越えるため、旧甲州街道の小仏峠は行ったことがなかった。20号線の西浅川の小さな交差点から右に折れ、狭い道を快適に走る。東京都なのでそれなりに民家が連綿としている。ゆるい上り坂が続き、中央道と圏央道のジャンクションが頭上はるかかなたに交差している異様を見上げ、宝珠寺に着いた。

宝珠寺

この寺は広いと想像していたのだがぜんぜん狭く、奥に墓が連なっていて法事をしていたが、お宝があるわけでもないようでがっかりした。
ココで初めてバイクを止めての休憩をした。ヘルメットやウェアは熱いので脱ぐしかないけれど、それをどこにどうおけばいいのか気になった。人通りが少ないのでバイクに引っ掛けておいたけれど。

さらに先に進んで小仏峠の入り口まで行ってみたが、ハイキングロードのような地道になってしまい、プロライダーでもない限り行けそうもなかったので引き返した。



再び20号線に戻り、大垂水峠(おおたるみとうげ)を越える。実はこのルートは学生時代、自転車部の練習でさんざん走ったルートである。つまり自転車で慣れ親しんだ道路・コースを、始めてのバイクで走って感触の違いを確かめる意向なのである。むろん土地勘もあるし、精神的負担は少ないはずだ。
案の定自転車で上り下りして練習しているサイクリストがいたが、あえいでいた。こちらは快調に追い抜く。




ちょうど昼だったので、峠にあるラーメン屋「富士屋」に入る。「Uターン1万円」と書いてあるラーメン屋だが、あまり効果はないという。湧き水を使ってラーメンやスープを作っているそうで、これがうまい。サービスもよくてコーヒーをいただいてしまった。これはぜひ次回も寄ってみようと思う。

大垂水峠

そして神奈川県に入り相模湖の脇から山道に入って美女谷温泉に行く。狭い林道を走っていく、その名も美女谷温泉で前から気になっていたのだ。
1軒宿で3人も入れば満室になってしまう小さな温泉。お湯はサラサラの無色透明。汗だくの身体をお清めする。入浴料700円は高いけど、おかげでさっぱりした。ヘルメットはバイクに引っ掛けて、リュックの荷物とウェアは脱衣所に置いたけれど、貴重品入れがなくて気になった。ハイカーたちが入浴しており、どっちもどっちの状態だったので結局なにごともなかったのだが、大きい日帰り温泉ならば財布などは必ずロッカーに預けないと危ないと思う。



美女谷温泉

なお、写真上の建物に通じる急坂でエンストしました。写真右方向から来て速度を落として急カーブを曲がったけど、速度の落ちたセカンドでは上れませんでした。このほか、交差点で白バイが後ろについてエンストしたし(白バイは何食わぬ顔で追い抜いた)、何度かエンストした。

そして行きとは別の林道に迷い込んで、それでも20号線に再び出て、藤野から本日の最終目的地である和田峠に。

当時は未舗装だった和田峠に、自転車で何度となく上ったのだ。ヘトヘトになって。



こちらもサイクリストが多数上っていた。すでに舗装されているけどやはりつらいようだ。

和田峠

そしてもはや記憶にない狭い林道を通って和田峠へ。峠は自転車だらけだった。おそらく大学の自転車部が練習に来ているのだろう。
しかし何を考えているのか、峠は有料駐車場(自動車600円、二輪200円)になっている。でも売店は営業しておらず、料金を徴収する人やシステムがない。男が二人寛いでいたので彼らが徴収人かと思ったけれど、どうやら自転車のサポーターとしてクルマで来ているコーチのようだ。
有料看板のせいか、あとから来た車もバイクもみな素通りしていく。
私有地なのかもしれないが、景勝地があるわけでもなく、こんなことはしなければいいのに。

峠を下って八王子方面へ出るが、山道でカラカラと音がする。振り返ったら荷台のロープがはずれかけており、くくりつけていたリュックが落ちそうになっている
慌てて路肩に止めてバイクのスタンドを立てるが、下り坂のためスタンドがすぐに解除されてしまう。ハンドルをまげて何とか固定したが、それでも急坂のためズリズリ動いて、左手でバイクを押さえ右手でリュックを引き上げ背負い、苦労した。
雨の砂利道だったら、相当苦労したかもしれない。他にも林道のゲートの手前でのUターンがうまく行かないでこけそうになったり、危ないシーンは2つ3つあったのだが、自分的にはこの急坂で荷物がはずれた件が一番大変だった。

国道20号線に出て家まで帰るが、八王子市内・府中市内は混んでおり、クラッチをつないでは離し、離してはつなぎの繰り返しで、右手(アクセル)、左手(クラッチ)、右足(リアブレーキ)、左足(ギアチェンジ)、そして尻が痛くなってきた。
休みたかったが、公園のような休める施設が沿道にあるわけがない。結局休まずに帰宅したけれど、帰りの運転操作でヘロヘロになった。

今回は朝9時20分に家を出て17時39分に帰宅。全部で142.5km走った。北海道に換算すると250kmくらい走っていることになると思う。
最後は手が震えるくらい疲れたし、ヘルメットやウェアの大荷物の対処、荷物のまとめ方も考えなければならないと思った。そして運転技術もまだまだ未熟で、無事帰って来られたのは奇跡なのかもしれない。それにカーナビがないので慣れているというものの道を間違えたりもした。地図はタンクバッグがないのでリュックの中で、見るためにはエンジンを切って止まらないとだめだった。

とにかく疲れた。

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