中年になってからバイク・オートバイの免許を取得し、北海道ツーリングや関東周辺のツーリングを楽しむノウハウ
桧原村 2007/12/01
2007.12.01 Saturday
2007年最後のバイクツーリング。本当は先週行くつもりだったが先週はエンジンがかからず、今日それを満たした。

しかしこの「エンジンがかからない」というのは、キャブレター方式のセロー250(2006年式)にとって致命的な欠点であり、このツーリングが今生の別れとなったのだった。

いつもはウェアを着てフル装備して、バイクをガレージから出してエンジンをかけようとしてかからないのでダメージも大きい。そこで今日はとりあえずつっかけサンダルでガレージに置いたままエンジンをかけてみたら2発でかかった。実は前の日曜日、バッテリーに充電したバイク屋から乗って帰ったのち、おまじないをしてエンジンを切ったのが功を奏していると思える。フェールコックをOFFにして30秒ほどアイドリングをし、それでエンジンを切ったのだ

エンジンがかかることがわかったので、ウェアを着こんでバイクに乗る。
紅葉を見に行くつもりだが、すでに12月になってしまい、おそらく茶色か落葉なのだろう。先週が見納めだったと思うが致し方ない。



めざしたのは山梨県上野原市と東京都桧原村をまたぐ甲武トンネルだ。


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おなじみの国道20号線甲州街道を西へ向かい、神奈川県の藤野から北上して狭い林道をウネウネと乗り継ぐ。藤野を過ぎると田舎の風景で、軒先に柿や大根を干している家も。

山梨県

紅葉は予想通り茶色になって落葉も目立つが、逆光に光る葉は美しい。

甲武トンネル

上野原市棡原(ゆずりはら)という難読の集落を過ぎ、甲武トンネルの手前(南側)の道路沿いに東屋があった。そこからの眺めは美しかった(写真上)。けれどもこの東屋はガードレールで閉鎖されており、クルマもバイクも置けないようになっている。急坂の途中のため、事故でもあったのだろう。バイクゆえ、ひょこっと置けるのはありがたい。

トンネル前後はココ以外に展望が開けるところはなく、しかも正式には駐輪できず、景色はあいにくだった。

トンネルを抜けて桧原村に入る。東京本土で唯一の村である。もしかしたら桧原村を訪れるのは初めてかもしれない。
桧原村は山並みの北側になるため日陰が多く、道路は濡れていたのでもしかしたら未明まで雨だったのかもしれない。上野バイク街で買ったおっさん出腹ジャケットはかなりの防寒仕様なのだが、それでも寒い。もっと着こんでくればよかった。袖口・襟口から冷気が入り込む。
狭い林道をウネウネと景色を見ながらわき見・よそ見運転をしながら、役場の集落にたどり着いた。

ちょうど昼時で、昭文社のマップルにも出ているたちばな家というラーメン屋に入る。ライダーや地元の人でほぼ満席。カウンターに座った。

たちばな家

ウワサどおり、本当に手打ちで麺を作っている。ラーメンと一口餃子を頼んだが、おいしかった。空腹と寒さのせいでもない。本当においしい醤油ラーメンだ。

たちばな家

暗くなる前に帰宅したいのでこのまま帰ることにするが、1時を過ぎたばかりなのでちょっと逆方向に走り神戸岩(かのといわ)という名所を見ることにした。100mにおよぶ岩盤らしい。


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神戸岩

思ったほどの迫力ではなかったが、紅葉と青空に白い岩が映えて、それなりにきれいだった。

そうしてチンタラ帰宅の途に付いたら4時前にたどり着いた。

バイクの免許を取って以来半年間、セロー250にはお世話になった。エンジンがかからず、また、ギアチェンジや足付きの悪さから手放すこととした。このツーリングはセロー250最後のツーリングでもあった。

飼い主が初心者で年寄りのため、ふがいない使われ方をしただろう。本当はもっと高性能であり、原野を思う存分走りたかったと思う。けれども山道をウネウネと車体を傾けて走る爽快感は、往年のサイクリングを思い起こさせてくれたし、すべて日帰りだったけれど、東京近郊にもまだまだ素晴らしい景色が残っていることを教えてくれた。
本当にとてもとても楽しませてくれた。この歳になって新しいことにチャレンジし、目標も7割方達成できた。しばらく冬篭りして、また来春、新たな世界へと走り出そう。
どうもありがとう。

※セロー250は2007年12月2日に売却した。その後、2008年モデルが発表になったが、エンジンはFI式となり、チョークレバーがなくなりエンジンのかかりはたいへんよくなった。また燃費も向上された。

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