国鉄興浜北線全駅の空中写真である(仮乗降場除く)。
国土交通省の国土情報ウェブマッピングシステムは、日本全国の空中写真(航空写真)が見られる大変価値あるすばらしいサイトである。昭和49年度(1974年)から平成2年度(1990年)にかけて、国土の全域で延べ約40万枚の写真(撮影は国土地理院)を整備したものである。
昭和末期の写真には今や廃線となった国鉄路線が伸びている写真があり、目を奪われる。このうち駅部分を拡大してご覧いただく。なお、写真によって拡大率は異なる。

興浜北線--空中写真--1977年



浜頓別駅

浜頓別はまとんべつ

浜頓別駅の特徴である3本の煙突が写っている。
待避線には黒い貨車らしき車両が写っている。
南北に天北線が走り、興浜北線は南側から東へと伸びていた。
豊牛駅

豊牛とようし

仮乗降場の頓別を過ぎると最初の「公認」駅である豊牛だ。早くも海を臨み開放感あふれる車窓となる。小さな駅舎が用意されていた。
斜内駅

斜内しゃない

仮乗降場の豊浜駅を過ぎて斜内駅である。わずかしかない集落にも駅があった。駅を出るとすぐ海が広がっている。
神威岬

神威岬かむいみさき

岬をその地形どおりに鉄路と道路は巡っていた。今ならトンネルでショートカットだろう。現に国道はトンネル化された。
灯台があり撮影ポイントであった。
目梨泊駅

目梨泊めなしどまり

神威岬をまわり、振り返ると灯台があった。最果ての旅情がふつふつと沸いてくる場所である。
問牧駅

問牧といまき

仮乗降場の山臼駅をすぎれば問牧駅だ。どの「公認」駅もきちんと駅舎がある。駅員が配置されていたことがあったのかと思うほどの閑散とした光景である。
北見枝幸駅

興浜北線に戻る

北見枝幸きたみえさし

終着の北見枝幸駅は最後まで終着駅だった。駅には貨物列車が止まっているのが見える。
さらに南へ興浜南線を目指して立派な路盤が伸びている。この路盤は延々と先に伸びており、興浜南線および美幸線との接続が予定されていた。駅裏に大量に置かれている資材は、興浜線工事のものではないか?
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