公共の宿 利用のポイント
■公共の宿とは?
その名の通り市区町村、第三セクター、公的機関、公的機関の共済組合など公共団体が運営する宿泊施設です。広い意味で、国などが国民に対して行っている福利厚生策でしょうか。
そのため民間の同等の施設より2~3割は安く泊まれます。1泊2食で一人1万円前後の施設が大部分です。 いっぽうでサービスは簡素化されており、ボーイさんが荷物を部屋まで運ぶ、仲居さんが部屋でお茶を入れてくれるといったサービスはありません。
■公共の宿は誰でも利用できるの?
「公共」なのですから基本的に誰でも利用できます。特にお父さん一人が家族全員分の料金を負担する家族旅行に最適です。
一部施設は組合員・会員と一般(非組合員・会員)で料金に差があったり、多客期は一般は利用できない場合がありますので、詳しくはホームページまたは施設に直接お問い合わせください。
■ズバリ、お勧めはどれ?
<都道府県から探す>の中のお勧めには【GOOD!】マークをつけています。私の経験で言えば、「公立学校共済組合」が高級ホテル並みでびっくりしました。「休暇村」「いこいの村」「一部の市区町村営の宿」も快適です。また「公営国民宿舎」はリニューアルされた施設が多く、ハズレは少ないはずです。逆に老朽化が目立つのは「民営国民宿舎」で、利用シーンやメンバーを工夫すればリーズナブルな旅が楽しめます。「サイクリングターミナル」は施設は簡素ですが必ずレンタサイクルがあるので、健康増進や「人の目線での旅」にお勧めします。
■予約はどうするの?
当サイトからインターネットで予約できる施設は大手ネット旅行会社にリンクするボタンをつけてあり、これをクリックすれば予約サイトへリンクされます。
※単なるリンクにつき、当サイトは予約や宿泊のトラブルには一切関知できません。予約者の個人情報はわかりません。
自社のホームページから予約できる施設も多くあり、インターネット割引がある施設も。中にはデータベースを使った予約システムではなく、メールでやり取りする施設も残っています。それなら電話のほうが速くて確実です。電話をするなら、施設側が比較的ひまな11時から15時にしましょう。チェックインやアウトが集中する時間に電話をして、ぞんざいな応対を受けて不満に感じても、あなたに責任の一端があります。少人数で経営して経費を抑えているのですから、施設の事情も理解するべきです。無断キャンセルや何軒かに重複予約を入れる客がいるため、予約金を現金書留や郵便小為替で送らなければならない施設もあります。大手旅行会社予約サイトはクレジットカード決済になります。
なかにはわざわざ電話で予約をいれ、施設側の応対を見る(聞く)人もいます。電話での応対がぞんざいならばそれなりの施設というわけです。
安く気軽に泊まれるため、多客期はすぐ満室になる人気施設も多く、早めの行動をお勧めします。
■気をつけることは?
施設によっては、より安い会員料金で泊まるなら会員証などの証明書類の提示がいるところもありますので、正しくご利用ください。ローカル施設はクレジットカードが使えないところもあり、ある程度現金の持ち合わせはあったほうがいいでしょう。
タオル・歯ブラシ類・寝着のアメニティはまずそろっていますが、部屋にドライヤーのない施設は多いです。
いかに「安くて気軽」とは言っても、ホテル形式の施設ではスリッパ・浴衣で廊下やロビーに出ない、喫煙場所を守る、備品を持ち帰らないといったルールは守ってください。
そして、公共の宿の閉鎖や民間への売却が加速度的に増えています。リンクが切れていたりしたらぜひ
こちらからお知らせください。
2019.10.5.